- 標準和名
- スルメイカ
- 標準的な大きさ
- 30cm(胴長)
タコの足は8本、イカは10本と言われますが、実はイカの足も8本で、残りの2本は触腕と呼ばれるエサを捕まえるための器官。調味料にもなるイカ墨は、さらっとしているタコ墨とは成分が異なり、粘り気があり細長い形を描きます。一説によると分身の術の効果があるのだとか。日本で最もよく消費されるのがスルメイカで、刺身のほか、その名の通り干してスルメとしても利用されます。いっぽう冷凍でカットされた状態で販売されているもののほとんどは、アメリカオオアカイカです。
近年は資源量が減少傾向に
スルメイカは日本近海で底曳き網や定置網などでも漁獲されますが、イカ専用の疑似餌を使った釣りがメインです。夜間に行われることが多く、集魚灯に集まったイカを電動の巻き上げ機を使って釣り上げます。他の生物の混獲が少ない漁法ですが、近年資源量の減少が心配されています。
アメリカオオアカイカはその名の通り南北アメリカの西海岸沖に生息する大型のイカで2m近くになり、スルメイカと同様、夜間に集魚灯を使って漁獲されます。イカ・タコ類の中では世界最大の漁獲量で、近年、中国による漁獲量の増加により資源の減少が懸念されます。