シーフードガイド

サワラ類

イラスト©鈴木勝久
標準和名
サワラ
標準的な大きさ
70~113cm
サワラ類は、世界的に分布し、日本近海にも5種分布しますが、日本ではその名も「サワラ」が最も一般的で、小型のものはサゴチやサゴシと呼ばれています。サワラ類は、西日本の沖合で多く漁獲されるため、関西から四国、九州での利用が多いです。サワラ類は白身でやわらかく、淡白でくせがないため、照り焼きや西京漬けなどで食されます。なお、オーストラリアやニュージーランドからの輸入品で「銀サワラ」という名で売られている魚もありますが、それはサワラとは別の仲間のミナミカゴカマスです。
天然
養殖
評価解説
水産資源を守るためには
各国の協調や連携が必要
サワラの漁獲方法は、定置網漁、巻き網漁、流し網漁などがあります。東シナ海のサワラの資源量は高位ですが、日本の漁獲量にくらべ、韓国は2~5倍、中国は30~80倍多く漁獲しているため、日本だけが適切な資源管理を行ったとしてもあまり効果は見込まれません。適切な資源管理のためには、日・韓・中による国際協調が求められます。一方、瀬戸内海の資源量は、かろうじて中位ではありますが、漁獲圧が高く、資源は減少傾向であるため注意が必要です。
また、サワラ漁においては、鯨類やウミガメ類、他魚種の未成魚の混獲があるため、詳細な混獲情報の取得と、混獲回避のための対応が必要とされています。
世界の主な漁場
主な漁法