シーフードガイド

アジ類

イラスト©鈴木勝久
標準和名
マアジ
標準的な大きさ
35cm
アジ類は、世界中の暖かい海に広く分布し、世界中で漁獲されています。アジ類の中でも日本で特に多く漁獲されているマアジは、豊富に含まれるグルタミン酸などの遊離アミノ酸と脂肪により独特のうま味があり、刺し身、たたき、干物などに広く利用されています。マアジの旬は、安定して脂ののりが良い春から夏ですが、通年美味しい魚です。また、干物などの加工品には、大西洋で漁獲されるオランダ産やアイルランド産のニシマアジが多く用いられています。
天然
養殖
評価解説
海域によっては資源は減少傾向に
早期の国際的管理が求められる
マアジの漁獲方法は、巻き網がもっとも多く、それ以外にも、定置網や釣りなどで漁獲されます。
マアジの資源量は、日本海や東シナ海では中位である一方、太平洋側では低位まで減少しています。また中国や台湾では、虎網漁という、夜間に集魚灯に集まってきたアジやサバなどの魚を目の細かい網で根こそぎ漁獲しており、北太平洋漁業委員会(NPFC)という国際的な枠組みの中で、漁獲ルールを決めることとなりました。しかし、依然として十分な資源管理がなされていないため、未成魚の混獲や資源量の推移など十分に注意する必要があります。
一方、定置網漁では、鯨類などの絶滅危惧種の混獲が懸念されています。
世界の主な漁場
主な漁法