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クロマグロ類
ミナミマグロ
イラスト©鈴木勝久
標準和名
クロマグロ
標準的な大きさ
200cm
クロマグロ類は「本マグロ」とも呼ばれ、他のマグロ類に比べて高緯度の冷たい海域に分布しているため、脂ののりが良く高値で取引されることから、海のダイヤとも言われています。クロマグロ類は、さらに、日本沿岸を含む太平洋に生息しているクロマグロと、大西洋のタイセイヨウクロマグロに分類されます。一方、ミナミマグロは「インドマグロ」とも呼ばれ、インド洋やオーストラリア沖に生息しており、脂ののりが良く、高値で取引されています。
天然
養殖
評価解説
厳格な管理で資源は回復傾向。
しかし未だ管理体制の改善が必須
クロマグロ類・ミナミマグロは、乱獲により資源が減少したため、他のマグロに比べて厳しく管理され、資源は回復傾向にありますが、依然としてクロマグロとミナミマグロの資源量は低いままです。タイセイヨウクロマグロは、他より速く回復してきていますが、2018年に大規模な違法漁業が発覚するなど、管理体制も含めて改善が必要です。
クロマグロ類・ミナミマグロは、養殖も盛んです。養殖は、トロの部分を多くできたり、安定的に出荷できたりとメリットも多いですが、多くは「蓄養」という天然幼魚を漁獲し、育てる方法のため、適切な資源管理が重要です。一方、日本では、クロマグロの卵を人工的にふ化させ育てる「完全養殖」も行われていますが、餌としてイワシなどを大量に消費し、その食べ残しや排泄物による海洋汚染など、課題もあります。
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しかし未だ管理体制の改善が必須
クロマグロ類・ミナミマグロは、養殖も盛んです。養殖は、トロの部分を多くできたり、安定的に出荷できたりとメリットも多いですが、多くは「蓄養」という天然幼魚を漁獲し、育てる方法のため、適切な資源管理が重要です。一方、日本では、クロマグロの卵を人工的にふ化させ育てる「完全養殖」も行われていますが、餌としてイワシなどを大量に消費し、その食べ残しや排泄物による海洋汚染など、課題もあります。