シーフードガイド

ヒラメ類

イラスト©鈴木勝久
標準和名
ヒラメ
標準的な大きさ
80cm
「左ヒラメに右カレイ」と言われるように、左図のように目が上側、口が下側になるよう横向きに並べたとき、左を向くのがヒラメ、右を向くのがカレイですが、例外もあります。生まれてすぐは、他の魚と同じように左右対称ですが、やがて片方の目が反対側へ移動し、良く見る姿へと変わります。また海底の状況に合わせて体の色や模様を変えることができるため、砂や泥に紛れて身を隠し餌を待ち伏せするのにとても適しています。互いに姿かたちは似ていますが、餌や生態は異なり、味や食感が違います。
天然
養殖
評価解説
国内外でさまざまな種が漁獲され状況は複雑
適切な資源管理と環境配慮が重要
韓国を中心に日本でもヒラメの養殖が行われていますが、ほぼすべてが天然漁業によって漁獲されます。ヒラメのほか、ババガレイ(ナメタガレイ)、アカガレイ、オヒョウ、カラスガレイ等々、種類や産地も様々で、日本の沿岸から1000mを超す深海まで生息し、大型のカレイ類はロシア、アラスカ、カナダ、北欧などの海外からも多く輸入されています。底延縄や刺し網、定置網など様々な漁法が用いられますが、海底に生息しているため、主に底曳き網で漁獲されています。日本近海のヒラメは資源量もよく安定していますが、底曳き網による海底環境への影響のほか、その他の漁法も含め混獲などの問題が懸念されます。
一方、オヒョウやカラスガレイなどの輸入魚は、管理が強化され資源が回復しつつありますが、漁業による環境影響が懸念されるなどまだ予断を許さない状況です。
世界の主な漁場
主な漁法