04・水産物を扱う飲食店/企業の方へ

水産物を扱う
飲食店/企業
の方へ

© Brent Stirton / Getty Images

持続可能な
水産物調達をめざして

資源管理や海の環境に配慮した漁業・養殖業者がいつまでも漁を続けるためには、水産物を利用する企業・消費者が、その調達・消費の仕方を持続可能なものにしていくことが重要なカギとなります。

WWFジャパンは、水産物の調達に関わる業界において、自然・生態系・社会と調和のとれた持続可能な水産物の利用を促進するため、調達方針と(時間軸のある)目標の策定、実施を求めています。

持続可能な
調達の必要性

背景
  • 人間による自然環境への影響の拡大による、生態系サービスの提供基盤となる生物多様性の減少
  • 日々の消費活動による、直接的または間接的な生物多様性の減少や人権問題の発生
社会の動向
  • 水産資源の減少、海の生物多様性の減少に加担しているとみなされるリスクの増大
  • デューデリジェンスへの対応
  • ESG投資の増加に伴い、投資家からの情報開示要請への対応
  • レピュテーション(評判)リスクの管理、顧客からの要請への対応
いつ、誰から問われても、透明性をもって説明できる必要がある
(説明責任)
求められること
  • 自社の調達水産物の由来と持続可能性の現状確認
  • 調達に関する方針及び(時間軸のある)目標の策定・表明
  • 方針に基づいた活動の実施と進捗の公表
水産物を扱う飲食業・企業の方へ、取組みを段階的に進めていくためのプロセスを準備しました。下記のステップに従って、自社の水産物調達の改善を進めてください。ご不明点等がありましたら、WWFジャパン海洋水産グループへご相談ください。

水産物を扱う
飲食店の方へ

「水産物の持続可能な
調達に向けての宣言」文
への署名のお願い
飲食業界における持続可能な水産物の利用を促進するため、今後、独自の調達方針を定めるにあたって、参考にしていただきたい、持続可能性を担保するために必要最低限の項目を下記に示しています。飲食業界のみなさまには、これらの項目の達成に向けた取組みを推進することの宣言(署名)をお願いいたします。
持続可能な水産物の
調達ガイドライン
(宣言文からの抜粋)
  • MSC/ASCラベル付きのメニューの提供を行なう
  • 持続可能性の向上に取り組む/持続可能性の比較的高い水産物の調達を推進する
  • 持続可能性が確認できない水産物の取り扱いの中止・削減を検討する
  • IUU漁業由来の水産物を排除するためにトレーサビリティの確保に努める
  • 持続可能な水産物に関して顧客、サプライヤーおよび従業員に対して継続的に働きかけを行なう
お問い合わせ先
宣言文へ署名したい!質問がある!方は、下記までお問い合わせください。
WWFジャパン 海洋水産グループ
宣言(署名)後は、宣言の項目実現に向けた取り組みの推進をお願いいたします。WWFジャパンは、取り組みを後押しするため、次の活動を行います。
  • 宣言を行った飲食店への持続可能な水産物調達にかかる情報提供
  • 宣言を行った飲食店名/企業名およびその取り組みの進捗の公表・発信(WWFジャパンのウェブサイトやSNS、新聞・雑誌・テレビ等)」
宣言(署名)後の
ステップ
STEP 01
「サステナブル・シーフード提供をめざすレストラン」へ飲食店名・ロゴ・店舗URLの掲載 一覧を見る
STEP 02
宣言文にある各項目の実現に向け、調達を改善・推進
STEP 03
01「MSC/ASCラベル付きのメニューの提供」(MSC/ASCのCoC認証取得の上)が達成
STEP 04
「サステナブル・シーフード提供レストラン」一覧への掲載 一覧を見る

水産物を扱う
企業の方へ

STEP 01
自社調達水産物の確認
調達方針策定のために、まずは、現在、自社で調達されている水産物の産地(海域)、漁法、資源量などを確認することが必要です。
STEP 02
調達するものとしないものの
優先順位を明確にする
現状を把握した上で、持続可能な水産物へ置き換えられるもの、調達から排除するものを検討し、それぞれの優先順位を明確化します。
調達の優先順位の提示
STEP 03
方針・目標の策定と実施
Step2でつけた優先順位に基づいて、調達方針・調達目標を策定・公表し、その達成にむけて取組みを進めてください。
お問い合わせ先
WWFジャパン 海洋水産グループ