© 中本純市

4/26,27開催:八重山の夜に集おう!湿地帯と生きものの魅力を語らう会


多種多様な命を育む湿地帯は、世界でもっとも失われてきた自然である一方で、人の手によって効果的に再生できる自然でもあります。

大小のビオトープ作りや水辺再生は、まさにネイチャー・ポジティブの実践であり、こうした活動の輪が日本国内でじわじわと広がりを見せています。

4月26日夜、カンムリワシの里作りが進められている沖縄県石垣島で、セミナー「淡水湿地ビオトープで進めるネイチャーポジティブ」が開催されます。
講師は、湿地再生のムーブメントをけん引している話題の本『自宅で湿地帯ビオトープ!』著者のオイカワ丸先生!

WWFからもスタッフが登壇し、南西諸島で進めている湿地再生の事例を紹介します。
会場の皆さんと一緒に、湿地帯や生き物の魅力を語り合えるのを今から楽しみにしています。

※このイベントの詳細につきましては、こちらをご参照ください:

石垣島でカンムリワシの舞う農園作りを進めている「あやぱに農園」内の水田。昨冬には、この水田周辺でカンムリワシの幼鳥の生息が確認された。
© カンムリワシの里と森を守る会

石垣島でカンムリワシの舞う農園作りを進めている「あやぱに農園」内の水田。昨冬には、この水田周辺でカンムリワシの幼鳥の生息が確認された。

翌4月27日には与那国島でも、与那国島の湿地帯とそこにすむ生物について、オイカワ丸先生のレクチャーが実施されます。

与那国島の湿地帯生物の例として紹介されるヒョウモンドジョウは、石垣島では1980年に名蔵アンパル周辺の水系で採集されたのを最後に記録が途絶えている幻のドジョウです。

ヒョウモンドジョウは、沖縄県希少野生動植物保護条例に基づく指定希少野生動植物種として法令で保護されている一方で、急速に進む開発により絶滅の危機にある淡水魚で、WWFもその調査と保全に取り組んでいます。

石垣島と与那国島また周辺諸島にお住いの皆さんはもちろん、大型連休で八重山を訪れている方も、どなたもご参加大歓迎です。

八重山の夜のひととき、湿地帯とそこにすむ生き物、そして人の関わりについて、一緒に思いをめぐらせてみませんか。
ご参加お待ちしています。

(野生生物グループ 小田倫子)

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自然保護室(野生生物)
小田 倫子

弁護士として10年間稼働後、家族の転勤に伴い沖縄県名護市に居住したことを契機に、自然保護の仕事を志し大学で保全生態学を専攻、2013年WWF入局。法人パートナーシップ担当として生物多様性保全・気候危機対策に関する企業との協働プロジェクトの提案・実施業務を担当後、野生生物グループに異動、今は国内希少種を保全するフィールドプロジェクトを担当。
学士(法学・農学 東京大学)
法学修士(カリフォルニア大学バークレー校)

国内希少種の宝庫である南西諸島で主に活動しています。フィールドで生き物に出会い、その美しさ・不思議さを仲間と分かち合える瞬間が至福の時。趣味は里山散策と水生生物の観察。

人と自然が調和して
生きられる未来を目指して

WWFは100カ国以上で活動している
環境保全団体です。

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