響け、ブブゼラ! ゾウと人の未来のために
2024/06/12
みなさん、ブブゼラをご存知でしょうか?
わたしは、2010年サッカーのワールドカップで初めて、この存在と共に「ブブゼラ」という言葉を知りました。
発祥は定かではないようですが、南アフリカで宗教的な目的で使用されていたところから広がったとか。
今では、南アフリカのサッカーの試合で応援に使われるのがお馴染みの光景なようです。
そんなブブゼラ、細いラッパのような形状で、1メートルほどの長さがあります。作りはいたってシンプルなものなのですが、ビックリするくらい大きな音が出ます。
そんなブブゼラ、実はアフリカゾウと人との軋轢(あつれき)回避のために活躍しているのです。
ゾウがこの大きな音を嫌がるため、人里でゾウを発見した際には、このブブゼラを鳴らすことで、ゾウは去っていき、住民との衝突を避けることができるのです。
この手法は、広く使われているようですが、WWFが活動しているタンザニアでも利用されています。
特に近年、移動ルートに変化が生じて、ケニアから移動してくるアフリカゾウが急増している、タンザニア北東部のムコマジ地域でも導入を開始しました。
日本のサポーターのみなさまからの支援によって調達したブブゼラも、先日現地視察に行った際に直接集落に届けて来ました!
今後は、こうした器材を効果的に使用するために、住民のみなさんにレクチャーをしたり、まだまだ解決しなければならないアフリカゾウ保全における課題に向けて、引き続き活動を続けていきます。