【COP26】2日連続で気候マーチが行なわれました
2021/11/08
国連の気候変動会議COP26が開催されている、イギリスのグラスゴーの空に、大きな虹がかかりました。
COP26が1週目を終える11月6日は「世界気候行動デー」。
日本を含む全世界で、気候危機の解決を求める気候マーチが計画されています。ここグラスゴーでは、氷雨にもかかわらず、大勢の市民がスタート地点の公園に詰めかけ、市内中心部へと歩き始めました。
雨に濡れることをいとわずに行進する人の波は、どこまでも続きます。やがて、参加者の熱意が空に届いたかのように、強い風が雨雲を吹き払うと、太陽が姿を現し、空に七色の虹が浮かび上がりました。
希望の象徴である虹は、1.5度目標への希望をつなごうという参加者の願いと重なります。参加者は口々に、「奇跡だ」、「象徴的だ」という歓喜の声を上げながら歩みを進めました。
グラスゴーの気候マーチは2日連続で開催され、前日の金曜日にも「未来のための金曜日・スコットランド」が呼びかけたマーチが行なわれたばかりです。スウェーデンの活動家、グレタ・トゥーンベリさんを迎えて開催されたこのマーチには、5万人を超える市民が街路を埋め尽くしました。
それにもかかわらず、翌6日にもおよそ10万人が行進に加わったのです。
その中には、イングランドや北アイルランドから、あえてグラスゴーまで駆けつけた人もいました。しかも、同様のマーチはイギリスの100を超える都市で行なわれたと報じられています。
COP26で議長国イギリスが強いリーダーシップを発揮する背景には、対策の強化を求めて果敢に行動する大勢の市民がいる事実を目の当たりにした2日間のマーチでした。
世界各地でマーチに参加した市民の熱意がCOP26の成功につながるよう、WWFは後半の1週間も積極的に活動していきます。日本からの応援をよろしくお願いします。