© Rob Webster / WWF

新型コロナウイルスと野生生物について取材を受けました


皆さん、こんにちは。
今月4月、複数の大手新聞社の記者の方から、新型コロナウイルス(COVID-19)についての取材をいただきました。

WWFが3月に日本を含む5つの国・地域で行なった、感染症と野生生物の違法取引についての意識調査をふまえ、この問題と現状に対する見解を聞かせてほしい、という内容です。

ご承知の通り、新型コロナウイルスによる感染症は、人と動物が共に感染するリスクのある病気。
エボラ出血熱やSARS、鳥インフルエンザなどと同じ「動物由来感染症」です。

そして、私たちが長年取り組んできた野生生物の違法取引、すなわち密輸の問題が今、この感染症の拡大につながる大きな要因として、あらためて注目されているのです。

今回をふくめ、全国メディアの取材を受けたのは、これでもう4回目になりました。

野生生物の違法取引は、もちろん希少な野生生物を絶滅の危機に追い込む深刻な問題ですが、今後はさらに、パンデミックを始めとする私たちのくらしに多大な影響を及ぼしかねない感染症への対策という側面からも、踏み込んだ対応が求められることになるでしょう。

新型コロナウイルス感染症の広がりを受け、今、暮らし、経済、社会のさまざまな側面が、大きな変化と試練にさらされています。

それは、私たちが取り組む環境保全、野生生物や生物多様性の保全においても同様です。

その中で、人、家畜、野生生物を一つととらえ、その健康(One health)の実現を目指すことは、これからの日本社会の新しいチャレンジに他なりません。

大変な状況の中、今も変わらず私たちの活動をご支援くださっているWWFサポーターの皆さま、本当にありがとうございます。

WWFも世界の仲間たちが一つになって、この世界の人類共通の問題の解決に貢献できるよう努力してゆきます。
ぜひこれからも、引き続き応援していただきますよう、お願いいたします。

【寄付のお願い】好きだからこそ 違法な取引から野生動物を守りたい

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事務局長
東梅 貞義

国際基督教大学教養学部理学科卒業(生物専攻)。英国エジンバラ大学修士号(Master of Science)取得(自然資源管理専攻)
1992年WWFジャパンに入局以降、日本全国各地の重要湿地の保全活動に携わる。
2019年からはシニアダイレクターとして、WWFジャパンが手掛ける地球環境保全活動全般を統括。
2020年7月 WWFジャパン事務局長就任
座右の銘は、Together possible 「一緒なら達成できる」

自然保護に取り組み30年近く。これまでのフィールドは、日本では南は石垣島のサンゴ礁から、北海道の風蓮湖まで、世界ではペンギンの生きる南米の海から、渡り鳥の楽園の黄海、そしてミャンマー・タイの東南アジア最大級の手つかずの森まで。野生生物と人の暮らしが交差する現場で、現地の人々や研究者、グローバル企業、国際機関の方々とご一緒に、自然保護と持続可能な未来を目指して日々取り組んでいます。

人と自然が調和して
生きられる未来を目指して

WWFは100カ国以上で活動している
環境保全団体です。

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