© Mauri Rautkari / WWF

横浜の高校でWWF香港の教育担当者による講演会


C&M室の大倉です。

1月7日、横浜市立東高校でWWF香港の教育担当者による講演会が実施されました。

同校は今年度、WWFジャパンの紹介で香港の高校と国際交流を行なっていますが、香港側の担当者が訪れ、自然保護のことを話しました。

WWF香港のキティ・タン(Kitty Tang)は、渡り鳥の多数生息するマイポ湿地で環境教育に従事し、小中高校生や30歳以下のユース世代にも教育活動を行なっています。学校教員向けに研修会を開くこともある環境教育の専門家です。

クイズを出しながら、エコについて、高校生たちと意見を交換しました。
©WWF Japan

クイズを出しながら、エコについて、高校生たちと意見を交換しました。

高校生たちからは10のさまざまな質問が出され、キティは丁寧に答えていきました。
©WWF Japan

高校生たちからは10のさまざまな質問が出され、キティは丁寧に答えていきました。

東高校は、ESD(持続可能な開発のための教育)を推進するユネスコスクールのひとつ。

ESDは環境、貧困、人権、平和、開発などのさまざまな課題を自らの問題として捉え、問題解決につながる価値観や行動を生み出そうとする教育の形態ですが、同校は、ESDの理念にそって意欲的な取り組みをしており、今回の講演会もWWFジャパンと一緒に企画しました。

キティは、プラスチックごみの削減や海洋保護区の拡大など、海に面した香港らしい取り組みに加え、環境政策に提言を出したり、人間の環境負荷を小さくする活動など、WWFらしい自然保護活動について説明しました。

スライドの例。写真と映像を活用した講演会となった。
©WWF Japan

スライドの例。写真と映像を活用した講演会となった。

東高校の生徒たちは、地球温暖化の活動家グレタ・トゥーンベリさんなどの若い世代の活動について質問したり、リサイクルしようとすると洗浄などで新たな負荷が生じる矛盾にどう向き合えばいいかなど、大人も感心するような質問をたくさんしました。

キティは、「環境保護はスローガンではなく、毎日の生活の中で、環境のことを考えながら「選択」をしていくこと」と話して、高校生との対話を楽しみました。

WWF香港の教育担当者キティ・タン
©WWF Japan

WWF香港の教育担当者キティ・タン

WWFでは、日本と香港の交流活動を継続し、双方の若者の環境活動を応援していきたいと考えています。

※このイベントは、競輪の補助を受けて開催されました。


 

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C&M室 メディアグループ所属
大倉 寿之

メディアを通じた環境情報の発信を担当しています。ESDなど教育に関わる仕事も手がけています。

90年代の諫早干拓問題やオゾン層破壊の話題はけたたましくアラーム音が鳴り響く「警告の赤」。一方、今の温暖化の進行や自然資源の過剰消費は、いつみても「要注意の黄」がともっている状態なのかもしれません。これに慣れっこになってはいけない、そう思いながら、環境ニュースに日々感度の高いアンテナを張っています。

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