【動画あり】自動撮影カメラが捉えた!トラとヒョウ


自然保護室の川江です。
今、WWFジャパンが支援している、タイのケーン・クラチャン国立公園の現場に来ています。

ケーン・クランチャン国立公園では、これまでに系統立てたトラの調査が行なわれておらず、2017年に国立公園当局が仕掛けた2機の自動撮影カメラにより、トラが生き残っていることが確認されました。

その後、国立公園当局からの要請を受けて、2018年6月にWWFが60機の自動撮影カメラを用いて本格的な調査を開始。

そして、今回、自動撮影カメラから回収された写真と映像を分析した結果、トラやヒョウをはじめ数多くの希少な野生生物が確認できました。

様々な野生生物の映像の中でも、個人的なお気に入りはヒョウの映像。筋肉が隆々としていてとてもかっこよく、また美しくもあります。

その他にも、ガウルというウシの仲間やドールというイヌの仲間など、人間が飼育している動物とそっくりの仲間がカメラに捉えられており、改めて野生の森にこんなに多様な生物が生息しているのかと思うと、ワクワクが止まりません。

ガウル

ドール

調査はまだまだ始まったばかりで、この国立公園のどこに何頭程度のトラが生息しているのかはわかっていませんが、今後長期にわたり調査を実施していく計画ですので、ぜひプロジェクトへのご支援をよろしくお願い致します。

また、今回お見せできなかった動物たちの写真や映像も今後
ご紹介していければと思いますので、ぜひ楽しみにお待ちください!

https://www.wwf.or.jp/campaign/da/

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自然保護室長(森林・野生生物・マーケット・フード・コンサベーションコミュニケーション)、TRAFFICジャパンオフィス代表
川江 心一

京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科修士課程修了。
小学生の頃に子供向け科学雑誌の熱帯雨林特集に惹きつけられて以来30年間、夢は熱帯雨林保全に携わること。大学では、森林保全と地域住民の生計の両立を研究するため、インドネシアやラオスに長期滞在。前職でアフリカの農業開発などに携わった後、2013年にWWFに入局。WWFでは、長年の夢であった東南アジアの森林保全プロジェクトを担当し、その後持続可能な天然ゴムの生産・利用に関わる企業との対話も実施。2020年より現職。

小学生の頃に科学雑誌で読んだ熱帯雨林に惹きつけられると同時に、森林破壊のニュースを知り「なんとかしなきゃ!」と思う。以来、海外で熱帯林保全の仕事に携わるのが夢でしたが、大学では残念ながら森林学科に入れず・・。その後、紆余曲折を経て、30半ばにして目指す仕事にたどり着きました。今でもプロジェクトのフィールドに出ている時が一番楽しい。

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WWFは100カ国以上で活動している
環境保全団体です。

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