【動画あり】COP24現地発信! 12月8日 気候マーチ
2018/12/10
前夜から降り続いた雨は午前中に上がり、空はさわやかに晴れ上がりました。
国連の温暖化防止会議「COP24」が開かれている、ここポーランドのカトヴィツェで、青空を見るのは何日ぶりでしょうか。
2週間あるCOPの会期の前半が終わりました。
2週目の折返しとなるその先週末には、恒例の「気候マーチ」(行進)が行なわれます。
このマーチは、気候変動(地球温暖化)問題の解決を求める市民の声を、国連の会議場にいる各国政府代表団に届けるため、毎年、COP開催国のNGO(民間の団体など)が計画・開催しているもの。
世界各地からやってきたNGOのメンバーも加わり、地元の市民と一体となって街を行進します。
この日は、石炭産業の中心地であるカトヴィツェの市民も、勇気をもって街にくりだし、石炭火力発電所の新設に反対し、温暖化の防止と、大気汚染の改善を訴えていました。
また、カトヴィツェまで来ることができない人々は、この気候マーチと連動するマーチを、ヨーロッパ各地で行なっています。
一人で歩くだけなら気が重くなる長い道のりも、仲間といっしょにリズムに合わせてメッセージを唱和すれば、自然に体は動き出し、足取りは軽くなります。
3時間の道のりを歩き通した後には、疲れるどころか、活動へのエネルギーがわきあがっていました。
日曜日には、国民のおよそ9割がカトリック教徒であるポーランド全国の教会で、礼拝の後、COP24の成功のために祈りが捧げられました。
そして月曜日からは、いよいよ各国の大臣たちが集まった閣僚級会合が始まります。
歩き、祈ることで気候変動の解決を願う多くの市民の期待がCOP24の成果に反映されるよう、私たちも後半の1週間の活動に集中していきます。(自然保護室 山岸)