【動画あり】愛くるしい!クマとトラの映像
2018/10/16
※2023年6月26日をもって、WWFロシア(Vsemirnyi Fond Prirody)はWWFネットワークから離脱しました。
自然保護室の川江です。
極東ロシアの森林保全の現場から、なんとも愛くるしいクマとトラの映像が届きました。
木に背中をこすりつけて、どこかかゆいのかと思いきや、次は抱きついて顔をスリスリするクマ。
そして、次は木に抱きついて離さないトラ。
この映像がWWFロシアのスタッフから届けられたとき、私はなんとも人間っぽいその姿に思わず吹き出しながら、何度も再生してしまいました。
みなさんは、クマやトラが何のためにこんなことをしていると思いますか?
実はこの行動、自分のにおいを木にこすりつけることで、縄張りを主張するマーキングだと言われています。
トラの映像をよ~く見てみると、マーキングしていることがハッキリとわかる瞬間が映っているのに気付きましたか?
最後の1秒にご注目。
木に何か液体を吹きかけています。
これはイヌやネコと同じように、尿のにおいを付けることで自分の縄張りを主張していて、トラでもよく見られる行動です。
トラの調査のために仕掛けていた自動撮影カメラに偶然映ったこの映像。
豊かな森での一コマですが、樹木の伐採や火災、そして野生動物の密猟など、自然を脅かす問題は今も絶えません。
これからも極東ロシアで森と野生生物の調査・保護を進めながら、貴重な(癒しの?)映像が撮れた際にはブログで皆さんにお知らせしたいと思います。