「Travel Ivory Free」春節で日本へ旅するみなさんへ
2020/01/23
みなさん、「あけましておめでとうございます!」
中華圏では、旧暦のお正月にあたる1月末から2月ごろまでのこの時期を「春節」と呼び、新年のお祝いを行ないます。
この時期1週間程度が祝日となり、故郷に帰省したり海外旅行へ出掛けたり、日本のお正月の過ごし方と同様に国内外への移動が活発になります。
特に中国人旅行者が、こうした大型連休の先に選ぶ渡航先には日本が上位に入っています。
春節に並ぶ大型の連休である秋の国慶節、2019年の渡航先ランキングで日本は1位でした。
2018年より国内の象牙取引が禁止となった中国。
実は、渡航先で象牙を入手して中国へ持ち帰る人が増加傾向にあり、問題になっています。
たとえ、渡航先の国での象牙の売り買いが合法であっても、その国から中国へ持ち帰ること、つまり「輸出」は違法行為となります。
象牙の国際取引が、ワシントン条約で禁止されているからです。
こうした事態を防ぐため中国では、消費者に向けて需要自体を削減する取り組みにも力を入れて行なっています。
WWFとTRAFFICは、こうした国の姿勢をサポートするために、中国人旅行者向けのキャンペーンを2018年より展開。
今年2020年の春節には、中国の他にもタイ、ベトナム、香港、ミャンマー、カンボジア、ラオス、そして日本が協力して、同時期に「象牙を中国に持ち帰らないで」というメッセージを発信。出口である中国、入口となる渡航先の国、双方で注意を喚起しています。
日本では、羽田国際空港、成田空港でポスターを掲示していますので、空港に行かれる方は、ぜひ探してみてください!