冷凍さんままつり、でいいですか?
2019/10/01
待望のサンマの美味しい季節が到来しました。
食欲の秋、ということで食いしん坊の私は、この季節になるとウキウキするのですが、今年は少し暗い気持ちです。
というのも、大好物のサンマが記録的な不漁で、なかなか生サンマが食べられないからです。
2019年9月8日に「目黒のさんま祭」が開催されましたが、不漁の影響で、例年提供している宮古産生サンマの代わりに冷凍サンマが提供されるという異例の事態となりました。
この記録的な不漁の原因の一つとされているのが、サンマ資源の減少です。
2019年7月に行われた国際会議では、サンマ資源は枯渇状態であることが明らかとなりました。
サンマは日本人だけのもの、というイメージがあるかもしれませんが、近年では台湾が最も多く漁獲している状況です。
サンマ資源を守るためには、漁獲国が協力して、早急に実効性のある規制を入れる必要があります。
日本では、目黒のさんま祭りの由来となっている古典落語だけではなく、国民的アニメ「サザエさん」、「ドラえもん」、「ちびまる子ちゃん」などでも、サンマを題材にした話が登場しており、秋にサンマを食べることが文化の一部となってきました。
そんな日本の文化と深く結びついたサンマの資源を守り、毎年、「冷凍」サンマ祭りになってしまわないため、引き続き活動を続けていきます。(海洋水産グループ サイエンス&テクノロジー担当 植松周平)