© Martin Harvey / WWF

野生動物のペット利用を考える学生インターンを実施!


サルやフクロウにキツネ。
こうした野生動物は、ペットやアニマルカフェの展示動物としてSNSをにぎわし、「触りたい、癒されたい」と若者の間でも人気を博しています。

WWFジャパンでは、環境、そして社会的な観点から、以下のリスクの高い野生動物のペット利用の見直しを訴える活動を行っています。

<野生動物をペット利用することに伴う5つのリスク>
・絶滅に追い込むリスク
・密輸・密猟を増加させるリスク
・動物由来感染症(人獣共通感染症)に感染するリスク
・外来生物を発生・拡散させるリスク
・動物福祉を維持できないリスク

こうした、リスクが高い動物の飼育意向は若年層に高いことがわかっています。

そこで、12月8日、15日に「リスクの高い野生動物のペット利用を見直し」を求める、コミュニケーション施策を考えるインターンシップを開催しました。

参加してくれたのは、動物系の大学や専門学校に通う学生10名です。

初日は、彼らの学校の友人を例に、その特徴と、野生動物のペット利用の問題やリスクが知られていない要因について議論を行いました。

ターゲット(学校の友人)の特徴をポストイットに書き出していきました。お互いの意見を共有して、ひとつの人物像を作っていきます。

2日目は、初日の議論をもとに、問題を知ってもらい、「触りたい」「飼いたい」という気持ちを再考してもらうための施策アイディアを3チームに分かれ出しあいました。

クライテリアをもとに各チーム、アイディアを1つに絞り込み、企画書に仕上げ、発表します。

こちらのチームは動物園で「野生?ペット?どっちなの展」を開催し、SNSや学内ポスター掲示を通じて、学生を集める施策を発表してくれました。ポスターは風刺画風にして、「おもしろいものが好き」という学生の気持ちに寄り添った企画でした。

こちらのチームは動物園で「野生?ペット?どっちなの展」を開催し、SNSや学内ポスター掲示を通じて、学生を集める施策を発表してくれました。ポスターは風刺画風にして、「おもしろいものが好き」という学生の気持ちに寄り添った企画でした。

こちらのチームは「動いて、考えて、野生動物のペット化のリスクを知ろう」という授業プログラムを提案してくれました。単位が取得できる授業と位置づけることで、プログラムへの参加を後押し。体や手を動かすアクティビティを導入することによって理解を促進させる工夫がありました。

こちらのチームは「動いて、考えて、野生動物のペット化のリスクを知ろう」という授業プログラムを提案してくれました。単位が取得できる授業と位置づけることで、プログラムへの参加を後押し。体や手を動かすアクティビティを導入することによって理解を促進させる工夫がありました。

こちらのチームは「単位が取れる!学内インターン」という施策を発表。野生動物のペット利用の課題を学ぶ講義を提案してくれました。講師として卒業生を呼ぶこと、X投稿による課題提出など、在学生の特徴をとらえた企画でした。

こちらのチームは「単位が取れる!学内インターン」という施策を発表。野生動物のペット利用の課題を学ぶ講義を提案してくれました。講師として卒業生を呼ぶこと、X投稿による課題提出など、在学生の特徴をとらえた企画でした。

どのチームも活発に意見交換をし、働きかけるターゲットの特徴や気持ちに寄り添った企画を提案してくれました。

また、各チームの発表に対しては、参加メンバーとWWFスタッフに加え、アドバイザーとして参加くださった動物園職員の方からもフィードバックを行いました。
最後に、フィードバックをもとに、各チーム改善点を話し合い、インターンシップは終了しました。


日頃から、野生動物をペットにすることのリスクについて多くの方に知ってもらうべく、動物園や有識者と連携しながら活動していますが、リスクの高い野生動物を飼いたいと思っている方に届けるためには、今回のように飼育意向者と属性や特徴が近い方々と一緒に企画を作っていくことも重要です。

今回、学生が考えた企画は実行に向けて、調整をしていきます。どのような活動になるのか、ぜひこれからもご関心をお寄せいただけると嬉しいです。

(ブランドコミュニケーション室・早﨑)

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ブランドコミュニケーション室(ソーシャルモビライゼーション)
早崎 あゆ美

学士(経済学)
大学では国際関係を軸とする経済学やマーケティングを学ぶ傍ら、地域のNGOで活動。マーケティングやコミュニケーションの力で、世の中の課題解決に貢献したいという想いから、広告代理店を経て、2020年11月にWWFジャパンに入局。

小さいころから、人権、貧困、環境といった世の中の課題を解決したいという想いが強くありました。自然と行動したくなる、ワクワクする、そんなコミュニケーションを目指しています。散歩とフィルムカメラが最近の趣味。

人と自然が調和して
生きられる未来を目指して

WWFは100カ国以上で活動している
環境保全団体です。

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