愛鳥週間にフクロウに思いを馳せて
2024/05/10
突然ですが、好きな鳥はいますか?
5月10日から16日は「愛鳥週間」。
鳥が大好きという方も、そうでない方も、この機会に「フクロウ」について少し考えてみませんか?
フクロウと聞くと、森の中でひっそりと暮らす姿を思い浮かべる方が多いと思います。
しかし、ペットとして、また、アニマルカフェでも触れ合える動物として人気を集め、多くの種類のフクロウが利用されています。
2019年に国内のアニマルカフェで展示されていた419種3,793個体のうち40%がフクロウであったという調査結果もあります。
そんな人気のフクロウですが、ペットとして飼うにはさまざまな難しさ、そしてリスクがあります。
例えば、フクロウは、ネズミやウサギ、リスだけでなく、昆虫、カエルやトカゲなどを食べる肉食動物です。
スーパーで売られている肉だけでは栄養が不十分で、動物園でもヒヨコやネズミを丸ごと与えています。
フクロウによっては肉や内臓を引き裂いて、豪快に食べます。
また、野生動物をペット利用することには、5つのリスク(絶滅・密猟や密輸・感染症・動物福祉・外来生物)がともないます。
フクロウも、2012年~2022年に日本で51羽の密輸事件が発覚し、違法取引の犠牲になっているのです。
映画をきっかけに人気になったシロフクロウは、絶滅危機種に指定され、現在も数が減り続けています。
スウェーデンやインドなどの多くの国や地域ではフクロウのペット飼育が禁止されていたり、許可が必要であったりと厳しい規制がされています。
その独特な姿からファンも多いフクロウですが、ペットにしたい!という気持ちが、フクロウを絶滅や違法取引といったリスクにさらしているかもしれません。
WWFジャパンでは、フクロウを含む7種類のペット利用される野生動物について飼育の難しさやリスクをWEBサイトで紹介しています。
ぜひ見てみて下さい。
飼育員さんだけが知っているあのペットのウラのカオ