© naturepl.com / Andy Rouse / WWF

愛鳥週間にフクロウに思いを馳せて


突然ですが、好きな鳥はいますか?

5月10日から16日は「愛鳥週間」。

鳥が大好きという方も、そうでない方も、この機会に「フクロウ」について少し考えてみませんか?

フクロウと聞くと、森の中でひっそりと暮らす姿を思い浮かべる方が多いと思います。

しかし、ペットとして、また、アニマルカフェでも触れ合える動物として人気を集め、多くの種類のフクロウが利用されています。

2019年に国内のアニマルカフェで展示されていた419種3,793個体のうち40%がフクロウであったという調査結果もあります。

そんな人気のフクロウですが、ペットとして飼うにはさまざまな難しさ、そしてリスクがあります。

例えば、フクロウは、ネズミやウサギ、リスだけでなく、昆虫、カエルやトカゲなどを食べる肉食動物です。

スーパーで売られている肉だけでは栄養が不十分で、動物園でもヒヨコやネズミを丸ごと与えています。

フクロウによっては肉や内臓を引き裂いて、豪快に食べます。

また、野生動物をペット利用することには、5つのリスク(絶滅・密猟や密輸・感染症・動物福祉・外来生物)がともないます。

フクロウも、2012年~2022年に日本で51羽の密輸事件が発覚し、違法取引の犠牲になっているのです。

© Chris R. Shepherd / TRAFFIC

映画をきっかけに人気になったシロフクロウは、絶滅危機種に指定され、現在も数が減り続けています。

スウェーデンやインドなどの多くの国や地域ではフクロウのペット飼育が禁止されていたり、許可が必要であったりと厳しい規制がされています。

その独特な姿からファンも多いフクロウですが、ペットにしたい!という気持ちが、フクロウを絶滅や違法取引といったリスクにさらしているかもしれません。

WWFジャパンでは、フクロウを含む7種類のペット利用される野生動物について飼育の難しさやリスクをWEBサイトで紹介しています。

ぜひ見てみて下さい。

飼育員さんだけが知っているあのペットのウラのカオ

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ブランドコミュニケーション室(ソーシャルモビライゼーション)
早崎 あゆ美

学士(経済学)
大学では国際関係を軸とする経済学やマーケティングを学ぶ傍ら、地域のNGOで活動。マーケティングやコミュニケーションの力で、世の中の課題解決に貢献したいという想いから、広告代理店を経て、2020年11月にWWFジャパンに入局。

小さいころから、人権、貧困、環境といった世の中の課題を解決したいという想いが強くありました。自然と行動したくなる、ワクワクする、そんなコミュニケーションを目指しています。散歩とフィルムカメラが最近の趣味。

人と自然が調和して
生きられる未来を目指して

WWFは100カ国以上で活動している
環境保全団体です。

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