インドの教育とユキヒョウの保全
2024/01/24
1月24日は、世界の平和と開発のために教育が果たす役割を確認し、尊重することを目的に、2018年の国連総会で制定された「教育の国際デー」です。
今日お伝えするのは、ユキヒョウ保全プロジェクトのフィールドである西ヒマラヤでの視察の際にWWFインドのスタッフから聞いた、インドの教育にまつわるお話です。
インドで教育といえば、二桁の掛け算!私たちが小学校で九九を覚えたように、インドの人は二桁の掛け算を暗算できるというあの噂です。私と同じことを思い浮かべた方もいるはず。ですが、噂は、事実ではないようです。少なくともインドで生まれ育ったスタッフのロヒットは「そんなことできない」と笑っていました。
WWFジャパンが支援するユキヒョウ保全プロジェクトでも次世代への教育には、力を入れています。世界ユキヒョウの日などの機会を捕らえて、学校で授業を行なっています。学校側が積極的に受け入れてくれるのには、国としての教育に関する新しい政策が影響している、とロヒットが教えてくれました。
教育の成果が出るには、長い時間が掛かります。しかし、人と野生動物が共生する世界を創って維持するには、欠くことのできない活動です。西ヒマラヤの仲間たちが多くの子ども・若者へメッセージを伝えられるよう、日本からサポートしたいと思います(野生生物グループ 若尾)。