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記憶に残る授業-ユキヒョウを学ぶ


10月23日の世界ユキヒョウの日に、WWFインドの西ヒマラヤ・フィールドチームと地元ラダックの2つのNPOが共同で大学生向けの講義とフィールドトレッキングを行ないました。

大学生たちに自らの経験を語る地元NPOメンバー
© WWF India

大学生たちに自らの経験を語る地元NPOメンバー

2日間にわたる特別授業の初日は、座学。インドに数百頭生息すると推定されているユキヒョウやその獲物となるブルーシープ、アルガリなどの野生動物とその保全活動について、専門家が解説しました。

インド最大の国立公園があるへミスには、ユキヒョウ以外にも様々な野生動物が生息しています。ヒマラヤマーモット(Marmota himalayana)もその一種です。
© Sascha Fonseca / WWF-UK

インド最大の国立公園があるへミスには、ユキヒョウ以外にも様々な野生動物が生息しています。ヒマラヤマーモット(Marmota himalayana)もその一種です。

2日目、いよいよフィールドへ!ラダックの大学2校から参加した100名を超える学生たちは、ラダックの中心地レーから南西へ広がるへミス国立公園に接するユキヒョウの生息地を実際に歩き、動物たちの痕跡を探しました。このエリアは、ユキヒョウの生息密度が高いと言われています。

ユキヒョウの足跡
© WWF Japan

ユキヒョウの足跡

私がラダックでフィールド視察をした際にもユキヒョウやアカギツネのフン、食べられた草食動物の骨など様々な野生動物の残した「印」を見つけました。実際に姿を見ることはできなくても、確かにこの場所にユキヒョウがいたんだ、そう感じることができました。

参加した大学生たちもきっと同じ感覚を持ったはずです。そして、保全の最前線で汗を流す人たちから話しを聞き、一緒にユキヒョウが通った場所を歩く。そんな特別な体験は、彼らにとって忘れ難い授業になったことでしょう。

フィールドでの集合写真
© WWF India

フィールドでの集合写真

写真の中の大学生の真剣なまなざしに、数年後にこの中から次の仲間が現われるかもしれない、そんな期待を抱きました(野生生物グループ 若尾)。

【寄付のお願い】ユキヒョウの未来のために|野生動物アドプト制度 ユキヒョウ・スポンサーズ

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自然保護室(野生生物)、TRAFFIC
若尾 慶子

修士(筑波大学大学院・環境科学)
一級小型船舶操縦免許、知的財産管理技能士2級、高圧ガス販売主任者、登録販売者。
医療機器商社、海外青年協力隊を経て2014年入局。
TRAFFICでペット取引される両生類・爬虫類の調査や政策提言を実施。淡水プロジェクトのコミュニケーション、助成金担当を行い、2021年より野生生物グループ及びTRAFFICでペットプロジェクトを担当。
「南西諸島固有の両生類・爬虫類のペット取引(TRAFFIC、2018)」「SDGsと環境教育(学文社、2017)」

子供の頃から生き物に興味があり、大人になってからは動物園でドーセントのボランティアをしていました。生き物に関わる仕事を本業にしたいと医療機器業界からWWFへ転身!ヒトと自然が調和できる世界を本気で目指す賛同者を増やしたいと願う酒&猫好きです。今、もっとも気がかりな動物はオガサワラカワラヒワ。

人と自然が調和して
生きられる未来を目指して

WWFは100カ国以上で活動している
環境保全団体です。

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