© Kaisa Siren / WWF

9月22日でWWFジャパンは設立から51年を迎えました


皆さま、こんにちは。事務局長の東梅です。

本日、WWFジャパンは設立から51年を迎えました。

いつも環境保全の必要性を理解し、WWFジャパンの取り組みを支えてくださっているサポーターの皆さまには、この場をお借りし、あらためて心からの御礼を申し上げます。

昨年、私たちは活動50周年という節目の年を迎えましたが、この1年の間にも、環境をめぐる状況は大きく変わり、また新たな出来事も多く生じました。

国内外で、脱炭素やプラスチック問題に対する取り組みがより広がり、ESG投資などサステナブルな金融の在り方を目指した動きが加速する一方、野生生物の違法取引は今も続いているほか、パキスタンでの大洪水のような、気候危機が深くかかわる深刻な問題も発生しています。

環境破壊が今や、私たちの暮らしや経済、人の健康といった、さまざま社会の側面に大きく悪影響を及ぼす深刻な危機であることは、疑うべくもありません。

そこでWWFジャパンでは、5年間の中期目標に、生物多様性の回復(ネイチャー・ポジティブ)と、脱炭素(カーボン・ニュートラル)の2つを掲げ、その実現のために、従来の環境や自然という分野にとどまらない、社会・環境課題の根本的な解決を目指しています。

人権侵害など他の社会問題や、マーケット、金融、食品産業といった、多分野のテーマにかかわる方々との連携と協働体制の強化は、そうした取り組みの一例です。

そして同時に、これまで以上に、気候危機と生物多様性減少の危機の根深いつながりへの理解を拡げ、より多くの方に共に行動を起こしていただかねばならないと考えています。

豊かな自然や野生生物と、人と共存できる未来を築くために。

皆さまには、これからの私たちの新たな52年目の取り組みに、変わらぬご理解とご支援をいただければ幸いです。

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事務局長
東梅 貞義

国際基督教大学教養学部理学科卒業(生物専攻)。英国エジンバラ大学修士号(Master of Science)取得(自然資源管理専攻)
1992年WWFジャパンに入局以降、日本全国各地の重要湿地の保全活動に携わる。
2019年からはシニアダイレクターとして、WWFジャパンが手掛ける地球環境保全活動全般を統括。
2020年7月 WWFジャパン事務局長就任
座右の銘は、Together possible 「一緒なら達成できる」

自然保護に取り組み30年近く。これまでのフィールドは、日本では南は石垣島のサンゴ礁から、北海道の風蓮湖まで、世界ではペンギンの生きる南米の海から、渡り鳥の楽園の黄海、そしてミャンマー・タイの東南アジア最大級の手つかずの森まで。野生生物と人の暮らしが交差する現場で、現地の人々や研究者、グローバル企業、国際機関の方々とご一緒に、自然保護と持続可能な未来を目指して日々取り組んでいます。

人と自然が調和して
生きられる未来を目指して

WWFは100カ国以上で活動している
環境保全団体です。

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