ポスト・コロナ時代に求められる「人と自然の関わり方」を伝えたい
2020/09/15
世界的な感染が続く新型コロナウイルス感染症(COVID-19)。
動物由来感染症の一つと考えられるこの感染症の広がりは、私たちが取り組む、野生生物の問題とも深い関係があります。
そのため、取材や講演のご依頼いただく機会が増えています。
8月は、3日に立正大学地球環境学部の岩崎望先生の授業で、150名の方に対話型の講義をさせていただいたほか、28日にも、若者向けに海外でのインターンシップの機会や企画を手掛けるタイガーモブ株式会社のオンラインイベントで、お話をさせていただきました。
中でも特に私がお伝えしたかったのは、イメージが結びつきにくい、感染症と野生生物の「つながり」についてです。
森林破壊や野生生物の違法取引(密輸など)といった人間活動によって、感染症の発生頻度やそのリスクが増えていること。
そして日本でも、珍しい「エキゾチックペット」や観用植物、野生動物の角や皮などを扱った野生生物取引が盛んに行なわれており、その中には、感染症を広げるリスクが潜んでいる、ということ。
いずれも、普段の暮らしの中では意識する機会の少ない「つながり」といえるでしょう。
嬉しいことに、参加者の皆さんからは、さまざまなご質問とともに、そんな「つながり」に気づくことができた、という反響をいただくことができました。
これからも続く新型コロナの問題。
環境問題やSDGs(持続可能な開発目標)への認識が広がる一方で、実際の取り組みは、いまだ不十分なままです。
パンデミックを未来への警告と捉え、これまでとは違うレベルで環境問題を考え、解決を目指すために、私たちも新たな活動の在り方を模索し始めました。
皆さんもぜひ、こうした動きに注目しながら、できるアクションを追求していただければと思います。