イルカと南十字星、そしてペンギンたち
2019/08/14
イルカやアシカ、ウミカワウソ、ペンギン、ペリカン、アホウドリにミズナギドリ・・・
1時間ほど船に乗っている間だけでも、驚くほど多様な生きものたちと出会えるチリ南部の海。
この豊かな生態系を守るため、現在、実施中のキャンペーン「イルカが教えてくれること」では、ご協力くださった方々へのお礼として、バッジや、ミニトートバッグをご用意しています。
バッジのモチーフは、チリイルカ(ハラジロイルカ)。イルカといえば、広い海をさっそうと泳ぎ、元気に飛び跳ねるイメージですが、チリイルカはちょっと違っています。波の静かな入り江や河口を好み、警戒心が強く、あまりジャンプもしないそうです(笑)。
そんなシャイなイルカの背景には、WWFの重要なプロジェクトサイトのひとつ、チロエ島のある「ロス・ラゴス州」の州旗。豊かな自然を表す青と緑のツートンカラーに、南半球を象徴する星座、南十字星が輝いています。
なお、バッジの製作を依頼した業者さんにもご協力いただいて、通常はプラスチックの袋やケースに入れて出荷されるところを、紙のケースを新たに開発していただくことができました。ただ、箱を閉じるテープだけは、紙テープだとどうしても接着力が足りず、セロハンテープを使用しています。
ペンギンのミニトートのほうには、フンボルトペンギンとマゼランペンギン、南米大陸と、それぞれの生息域を示すシルエットを入れました。
フンボルトペンギンはペルーからチリにかけて、マゼランペンギンは、チリからアルゼンチンにかけて分布しているようすも描かれています。
一定額以上のご寄付をいただいた方に限ってのプレゼントとなってしまいますが、もし、ご関心を持っていただくことができれば、とてもうれしく思います。
多様な命がひしめく南米の海ですが、実は、遠く離れた日本で消費される水産物が、こうした生きものたちを追いつめてしまっています。そんな悲しい現状を変えていくために、ぜひ、ご協力をよろしくお願いいたします。