9月29日は「自然と共生する」未来を探しに東京大学へ!
2018/09/26
お昼ご飯に食べたおにぎりにも巻かれていたかもしれない「有明海の海苔」。有明海は、福岡県・佐賀県・長崎県・熊本県に囲まれた海ですが、そこから得られる海の幸は、日本全国に恵みを与えてくれています。
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有明海の夕景
しかし2000年、有明海で海苔の大凶作が起こりました。その原因として、有明海の一角である諫早湾(いさはやわん)の広大な干潟が、「諫早湾干拓事業」によって失われたことの影響が指摘されています。
自然が持つ大いなるしくみに、人が手を加えすぎたことによって、生態系のバランスが崩れ、地域社会にも亀裂が入ってしまう…
諫早湾で起きたことは、決して有明海だけの問題ではなく、「自然との共生」を本当に実現するにはどうしたらよいのかを問いかける、日本全国に共通する課題です。
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海苔の養殖網が並ぶ
だからこそ、9月29日(土)、ぜひ、足を運んでいただきたいイベントが開催されます。
20年という長きにわたって、解決策を探し続けてこられた方々が、東京で開催する「有明海の再生に向けた東京シンポジウム」です。
シンポジウムは無料で聞くことができます。場所は、東京大学弥生キャンパスの「中島ホール」。
有明海と諫早湾の広大な海と、伝統の香りを残す漁業を記録した、貴重な写真の展示も行なわれます。
諫早湾と有明海を無理やり切り離した、あの「ギロチン」を記憶されている方も、「いさはやわんって初めて聞いた」という方も、ぜひ、一部でもよいので、有明海の話を聞いてみてください。
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有明海は、無数の渡り鳥が立ち寄る、大切な「中継地」でもある
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