海の無い国スイスでの海洋保全!
2018/07/30
自然保護室の滝本です。
「ワシントン条約」の国際会議に参加するためスイスに行ってきました。
その会議の合間。買い物に行ったスーパー「コープ」で、私はあるものを発見しました。
青色のMSC認証のラベルと、緑色のASC認証のラベルが付けられた、たくさんの魚の缶詰やツナサンドなどです。
MSCとASC、この2つの「海のエコラベル」は、海の自然環境や水産資源を守って獲られた水産物に与えられる、国際的な認証エコラベル。
どの国の消費者でも、このマークの付いた水産物を選べば、世界の海を保全する取組みを応援できる仕組みです。
最近は日本でも見かけることが多くなりましたが、スイスのコープで出会った認証製品の品揃えの豊富さにはビックリ!
鮮魚、そして、なんとキャットフードにも、MSC認証マークが付いていました!
こうした日本とスイスの流通の差は、それぞれの国での認証制度の広がりに関係があるようです。
2018年7月時点で、MSCの認証製品と、認証されていない製品と区別して扱う資格を持つ、加工や小売りの企業が取得するCoC認証をとった企業の数は、日本の166に対し、ヨーロッパでは2,206。
実際、私が行ったスイスのお店でも、「提供しているシーフードは、100%持続可能な供給源から提供されています」と明示されており、認証製品が、消費者により身近であることが感じられました。
スイスのような海の無い国でも、海の恵みである水産資源に配慮したお買い物ができることは、本当に素晴らしいことです。
日本でも、確実に「海の環境に配慮した漁業」への関心が高まっています。こうした漁業を応援するために、皆さんもぜひ、お近くのスーパーでMSCラベルのついた水産物を見つけたら、選んでみてください。