AKOMEYA TOKYOでの試食販売に東与賀の「シギの恩返し米」農家さんが参加しました。

佐賀県東与賀「シギの恩返し米」新米の販売をスタート!


WWFジャパンは、佐賀県東与賀の「シギの恩返し米推進協議会」、株式会社AKOMEYA TOKYOとともに「生物多様性に配慮した米づくりプロジェクト」を実施中です。

2021年8月に発足したこのプロジェクトは、次の3つの主体が協力することで実現した取り組みです。

  • WWFジャパン:2017 年より九州・有明海沿岸域で水田の生物多様性保全活動を展開
  • シギの恩返し米推進協議会:佐賀県佐賀市東与賀町を舞台に、渡り鳥などの保全に配慮した米作りを推進
  • 株式会社AKOMEYA TOKYO:お米に焦点を当てたライフスタイルショップ「AKOMEYA TOKYO」を展開
一面に広がる水田の風景

このプロジェクトでは、生産現場の農業者と、消費や小売りにかかわる企業の関係者を結び、生産・販売したお米の収益を、自然や生きものに配慮した農業の推進に充てる、という持続可能な農業のモデルづくりに挑戦。

プロジェクト開始から2年目の本年も、AKOMEYA TOKYOの「新米祭り2022」にてお披露目されました。

今年は、佐賀県から推進協議会のメンバーが来訪し、試食販売を通して消費者との交流を図りました。

試食販売の会場で消費者と交流する推進協議会のメンバーとWWFスタッフ

また、AKOMEYATOKYOさまにより、農家さん向けの試食ワークショップを開催。AKOMEYA TOKYOが扱う日本各地のお米を試食し、それらと比較したシギの恩返し米の食味の特徴や、各地のお米の生産・販売に関するストーリーを、お米コンシェルジュのスタッフさんにレクチャーいただきました。

農家さん向けの試食ワークショップにて、お米コンシェルジュのスタッフさんにレクチャーを受けている様子

推進協議会メンバーは、WWFジャパンにも来局。プロジェクト開始から現時点で浮き彫りになった課題や、今後のプロジェクトの進め方、地域における自然環境保全に関し、WWFスタッフと議論を深堀りました。

シギ米の担い手、ファンをどのように増やしていくか、保全の拡大をどのように進めていくか。今回の議論の結果は、今後の残り期間の活動にも反映させていく予定です。

推進協議会メンバーとWWFスタッフの議論の様子

AKOMEYA TOKYOの新米祭りは10月14日(金)から11月17日(木)まで。各店舗及び通販にて、「シギの恩返し米」が購入できます。「未来の世代に貴重な自然環境を残したい」という情熱で作られたおいしい特別栽培米。是非この機会にご賞味ください!

AKOMEYA TOKYOの新米祭りでの店頭販売の様子

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自然保護室(淡水)
久保 優

修士(農学・東京大学)
修士課程修了後、国際協力機構(JICA)にて開発途上国向けの農業農村開発、水産資源管理、森林環境保全等のプロジェクト形成・監理に従事。2021年9月にWWFジャパンに入局。国内の水田生態系保全、海外の繊維関連プロジェクト担当。

故郷の田畑や自然環境、外来生物の分布拡大が原風景にあります。国内においては人口減少社会における社会的共通資本としての自然環境の保全、Nature-based Solutions、グリーンインフラ、海外現場においては水資源・自然資源の管理と人々の生計向上に関心があります。

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