目で、舌で、耳で感じる スイーツに隠れた甘くない社会課題
2018/11/13
紫芋のようかんに、ココナッツ、白ワイン、フルーツの寒天で出来た「あんみつ」。
とっても美味しそうに聞こえますが、実はこのあんみつには“甘くない”社会課題が隠れているのです。
WWFジャパンは、このたび社会課題を表すデータのグラフ(チャート)の線を活かし、クリエイティブなアート作品に生まれ変わらせるプロジェクト「CHART project®」とコラボレーションをしました。
そのデータに使われたのが、先日発表をした地球の健康診断書「Living Planet Report 2018:生きている地球レポート2018」です。本レポートによると、世界の生物多様性は過去40年間で60%も減少し、世界の生物多様性の消失と、人類の消費による地球環境への負荷の増大が明らかとなりました。
こうした現実を1人でも多くの人に自分の課題としても認識してもらうために、この甘くない「現在の社会課題」と「理想の未来」を、ものがたり食堂のさわのめぐみさんによってスイーツで表現して頂きました。
さわのさんに、制作への思いをお聞きすると、
「私たち人間が地球にどれだけ依存しているかを伝える為、作品でも依存性の高い『甘いもの』で表現しました。地球一個分の暮らしをする事は決して簡単な事ではありません。一人一人がほんの少し意識する事が大切だと思います。『地球を咀嚼する』というコンセプトで制作したCHART作品を通して、現実を受け止め、噛み締め、味わい、地球一個分の暮らしを考えられるきっかけになれば。」とお話しくださいました。
本作品が、人間も健康で文化的な生活を維持しながら、環境負荷の少ない持続可能な社会の実現に向け、WWFが提唱する「地球1個分の暮らし」を意識・実践するきっかけにつながれば嬉しいです。
さわのさんの作品は、11月13日から18日まで、東京都渋谷区のタンバリンギャラリーにて展示をいたします。お立ち寄りください!(広報担当:山本)