© WWF Japan

ジャガーを尋ねアマゾンの森へ!


美しい紋様を持ち、堂々たる風格のジャガー。
動物園や動画でその姿に魅了され、ファンになった方も多いのではないでしょうか。

© WWF Japan

ジャガー(Panthera onca)はネコ科の中で、トラ、ライオンに次いで世界で3番目に大きな動物です。

さて、みなさんはこのジャガーがどこに生息しているか知っていますか?

正解はメキシコからアルゼンチン北部の中南米地域。

なんと広い!と思われるかもしれませんが、
過去約150年の間に生息地の半分が人為的な影響により失われています。

またジャガーはIUCNのレッドリストで近危急種(NT)に指定され、現在も個体数の減少が続いています。

© Gustavo Carrasco / WWF-Peru

ジャガーが生息するアマゾンの森。面積は日本の17倍もありますが、開発のための森林伐採が急速に広がっています。

さて、今回我々はWWFジャパンが支援している「ジャガーの保全プロジェクト」のフィールドであるブラジル・アマゾンを訪問しました。

このプロジェクトはWWFブラジルによって実施されており、
世界中の全ジャガーの2/3が生息するアマゾン流域において個体数の動向や生態調査を行ない、より効果的な保全政策がとられるように貢献するものです。

ただし、ジャガーの生息地までの道のりは大変遠く、
飛行機を4回乗り継ぎ、のべ3日ほどかけて(!)ようやく現地に到着しました。

© WWF Japan

ブラジルと日本の距離は約17,000km!車やボートに乗り、遠路はるばるジャガーの生息地を訪ねました。

残念ながら今回、直接野生のジャガーを見ることはかないませんでしたが
現地ガイドの方の発見で非常に新しいフンを発見しました!

© WWF Japan

その状態から24時間以内にしたと推測されるジャガーのフン。

あの大きく立派なジャガーがついさっきまでここにいたんだ…とアマゾンの森の中で
驚きと感動に包まれるのを感じました。

ジャガーの保全プロジェクトはまだまだ始まったばかり。
今後も現地からの情報発信を交えながら、活動を進めていきます!
(野生生物グループ 岡元)

【寄付のお願い】ジャガーの未来のために|野生動物アドプト制度 ジャガー・スポンサーズ

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自然保護室(野生生物)、TRAFFIC
岡元 友実子

獣医学修士(ソウル大学)/ 学芸員 / IUCN カワウソ専門家グループメンバー
学部から大学院に至るまで、野生動物について専門的に学ぶ。修了後、上野動物園など日本および台湾での動物園勤務を経て、2021年WWFジャパン入局。現在はペットプロジェクトに関連した業界変容を担当。

学生時代に海外で野生のカワウソを見たことをきっかけに、大のカワウソ好きに。「二ホンカワウソ絶滅」の悲劇を二度と起こしてはならない!の決意を胸に日々野生動物保全のため奮闘中。特技は語学(英語・中国語・韓国語)。

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WWFは100カ国以上で活動している
環境保全団体です。

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