国際ジャガーの日 2024
2024/11/29
毎年、11月29日は「国際ジャガーの日(International Jaguar Day)」。
そんな記念すべき日に寄せて、ジャガーの驚くべき1面をご紹介したいと思います。
言わずもがな、ジャガーはネコ科に属する動物です。
一般的にネコ科といえば…「泳ぐのが苦手」!
これは間違いではなく、基本的に多くのネコ科動物は泳ぐことを得意としてはいませんが、中には例外的に得意な動物もいて、ジャガーもそのうちの1種。
このため、ジャガーは川や湖を移動できることはもちろんのこと、水中にいる魚やワニなどを捕食することができます。
特に南米大陸のほぼ中央に広がる世界最大級の大湿原、パンタナール地域に生息するジャガーはなんと獲物の約半分がワニ類、残りのうち約4割が魚類であるという報告もあります。
このように意外な1面を持ち、南米最大のネコ科動物として生態系における重要な役割を果たしているジャガーですが、取り巻く状況は年々深刻化しています。
その脅威としては開発や伐採による環境破壊、汚染、獲物動物の減少や害獣としての駆除が挙げられ、温暖化による異常気象で森林火災が深刻化していることも拍車をかけています。
世界のジャガーの2/3が暮らし、私たちが保全活動に取り組んでいるアマゾンの熱帯雨林も、状況は深刻です。
このまま人為的な悪影響が続くと2050年までに、アマゾンの生態系は崩壊するとも言われています。
こうした問題を解決し、いつまでも「国際ジャガーの日」にジャガーたちとの未来を思い描ける日が続くように。
引き続きジャガーたちとその環境を守る活動に励んでいきます。