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マイボトルで地球にやさしい暮らし


沖縄の石垣島より「しらほサンゴ村」の杉山です。
突然ですが、「MMO」ってどういう意味かご存知ですか?
ヒントは水です。

正解は、「M(マイボトルで) M(水) O(おかわり)」プロジェクトの頭文字です!
その名のとおり、マイボトルを利用してペットボトルなどを買うのを控えましょうという取り組みが、石垣島のお隣の西表島からはじまりました。

八重山諸島は多くの観光客が訪れる風光明媚な島である一方で、海岸には大量のプラスチックごみが流れ着く場所でもあります。市民団体やボランティアグループによってビーチクリーンがたびたび実施されていますが、どんなにたくさんごみを拾っても根本的なごみの量が減らなければ、流れ着く漂着ごみは減りません。

石垣島の海岸に流れ着く大量の漂着ごみ
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石垣島の海岸に流れ着く大量の漂着ごみ

しかも、西表や石垣のような小さな島では、ごみの処理施設も限られており、処分も大変です。

そこで、西表島では島民有志のグループがMMO(マイボトルで水おかわり)プロジェクトと題し、ペットボトルの使用を減らし、マイボトルを利用できるように給水どころを島内に設置する取り組みをはじめました。
今では西表島内の47カ所が給水どころとして登録されています。

MMOステッカーが貼られた給水どころ。この場所で誰でも給水できます。
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MMOステッカーが貼られた給水どころ。この場所で誰でも給水できます。

石垣島では、まだこの取り組みは広まっていないのですが、「しらほサンゴ村」にも水飲器は以前から設置してあり、子供たちを中心によく使われています。より気軽に利用していただくために、今年の夏から「しらほサンゴ村」で2種類のボトルを販売しています。

パンダのロゴをあしらったボトル。サンゴ村で販売しています!
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パンダのロゴをあしらったボトル。サンゴ村で販売しています!

こちらのボトルはWWFのオンラインショップであるパンダショップで販売されているもので、どちらもとても人気があります。この機会にマイボトルを購入し、地球にやさしい暮らしを始めてみてはいかがでしょうか?

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自然保護室(コンサベーションコミュニケーション)
杉山 遥

学士(教育学)。卒業後、環境省対馬自然保護官事務所に勤務。その後JICAの青年海外協力隊としてアフリカのマラウイにて2年従事。知床、飛騨、デンマークを経て、2017年にWWF入局、石垣島のサンゴ礁保護研究センターで勤務。2021年よりコンサベーションコミュニケーショングループとして主に自然保護活動の広報を担当。

小学生の頃から目標にしていた環境保全の仕事。一筋縄ではいかないこの仕事の面倒くささと楽しさに魅せられて、気づけば10年以上がたっていました。自然や生き物、それを守るために奮闘する人たちに敬意を払い、その息遣いをお伝えしていきます。

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