ウミガメの報告会!


こんにちは!沖縄県石垣島の白保より杉山です。最近は爽やかな風がふきぬけて、これからくる真夏に怯えながらも、束の間の快適な日々を楽しんでおります。

さて、石垣島は豊かなサンゴ礁で知られていますが、実はウミガメにとっても重要な場所です。

アカウミガメの産卵域の南限である一方、アオウミガメ、タイマイの北限にも近く、3種のウミガメの分布域の末端が重複する世界でも稀な場所でもあります。

産卵に上陸したアカウミガメ

1993年から石垣島でウミガメの産卵・上陸調査を行なっている石垣島ウミガメ研究会は地道な調査を継続し、石垣島で産卵するウミガメの上陸・産卵数の推移を調べています。

しらほサンゴ村も2003年から2011年の間、同研究会と共に白保地区のウミガメ上陸・産卵調査を行ないました。

現在は調査のサポートをしたり、ウミガメ調査に関するデータを共有するなどお互いに協働しています。

ウミガメについて説明をする奥山隼一さん

そんな石垣島ウミガメ研究会が、4月29日(日)にしらほサンゴ村で、これまでの調査結果からウミガメについて分かったことを多くの人に知ってもらう事を目的として、活動報告会を行ないました。

当日は50名以上の方が訪れ、普段聞くことのない調査の方法や、まだ謎の多いウミガメの生態について興味深く話を聞いている姿が印象的でした。

質問タイムでは時間が足りなくなるほどたくさんの質問が飛び交い、ウミガメへの関心の高さが伺われました。

挨拶をするウミガメ研究会の谷崎樹生会長

現在、石垣島ウミガメ研究会では調査ボランティアを募集しているとのことで、多くの人がボランティアに志願していましたよ。

これからも、多くの人たちの手によってウミガメが安心して産卵できる場所が守られていきますように、と願った一日でした。

白保の海を泳ぐアオウミガメ

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自然保護室(コンサベーションコミュニケーション)
杉山 遥

学士(教育学)。卒業後、環境省対馬自然保護官事務所に勤務。その後JICAの青年海外協力隊としてアフリカのマラウイにて2年従事。知床、飛騨、デンマークを経て、2017年にWWF入局、石垣島のサンゴ礁保護研究センターで勤務。2021年よりコンサベーションコミュニケーショングループとして主に自然保護活動の広報を担当。

小学生の頃から目標にしていた環境保全の仕事。一筋縄ではいかないこの仕事の面倒くささと楽しさに魅せられて、気づけば10年以上がたっていました。自然や生き物、それを守るために奮闘する人たちに敬意を払い、その息遣いをお伝えしていきます。

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