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RSPO「森の石けん」プロジェクト始動!


朝の洗顔からランチに食べるサンドイッチ、夜の歯磨きまで毎日お世話になっている「パーム油」という植物油をご存じでしょうか。
私たちの身近にあるのに、知られていないため「見えない油」とも呼ばれています。

食品はもちろん、日用品の原料としても幅広く使われる便利な油ですが、生産国であるインドネシアとマレーシアでは、この生産のための農園開発が、森林減少や人権侵害を引き起こし問題視されてきました。

WWFでは、そうした問題の無いパーム油の利用を企業に呼び掛け、RSPOという認証制度の活用を推進しています。

最近は日本でもイオン株式会社、日清食品ホールディングス株式会社、株式会社明治などパーム油の主用途である食品を扱う大手企業がRSPOに取り組み始めました。

RSPOマーク

RSPOマーク

RSPO認証を取得したパーム油を使った商品には上記のRSPOマークが付けられるのですが、皆さんこのマークが付いた商品を見たことありますか?

実は最近少しずつ増えているのですが、マークを付けられるのに付けていない商品も多くあり、消費者の認知が上がらないというのも大きな悩みです。

日本でもRSPOマーク付商品が増えてきましたが、まだポテトチップスや製パン企業では取り組みさえ始まっていません

日本でもRSPOマーク付商品が増えてきましたが、まだポテトチップスや製パン企業では取り組みさえ始まっていません

そんな時、RSPOマーク付石けんを商品化したい、というお話をダーボン・オーガニック・ジャパン株式会社よりいただきました。

ダーボン社は南米コロンビアのパーム油生産者ですが、日本にはまだ認証マーク付商品が十分には無いこと、消費者の認知も重要であること、それには、石けんを作るだけではなく、クラウドファンディングを通して、賛同者を増やすことから始めたい、という思いに賛同し、私たちも今回、クラウドファンディングに協力しています。

商品を選ぶ、ということは企業へのメッセージであり、未来への投票です。応援よろしくお願いします!


(森林担当:南)

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自然保護室(森林グループ兼 フードグループ長)
南 明紀子

米Monterey Institute of International Studies国際環境政策専攻修士課程修了。国際基督教大学国際関係学科卒業。 環境マネジメントコンサルタントを経て、2013年にWWFジャパン入局。森林リスクコモディティとも呼ばれる、森林減少要因であるパーム油、牛肉などの持続可能な生産と利用推進を担当。

マニュアルも正解もない仕事ですが、何が地球・人間にとって一番最適解かを模索する日々です。最近の疑問は「認知の後にアクションに繋げるにはどうすればいいか」。

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WWFは100カ国以上で活動している
環境保全団体です。

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