FSCとRSPOで、「森、守っていますか?」
2015/03/23
森林担当の南です。今日は皆さんに嬉しいお知らせがあります。
なんと、日本初、「FSC」と「RSPO」のダブルロゴマークが付いた石鹸が誕生しました!RSPOの認証油をつかった石鹸で、しかもパッケージがFSCの認証紙なんです!
作っているのは、東京墨田区に本社を構える玉の肌石鹸株式会社です。
WWFでは、森や海などの自然環境と、そこに暮らす人々や多様な動植物を守りながらも、私たち人間が自然の恵みを受け続けることができるよう、さまざまな認証制度を推進しています。
環境や社会に配慮してつくられたものにマークを付けて流通させることで、消費者が商品を選択できるようにする、認証制度の仕組み。
具体的には、紙や木材など林産物の認証であるFSCと、インスタント麺やお菓子などに幅広く使われている植物油、パーム油の認証であるRSPOなどがあります。
紙はさておき、パーム油と森のつながりがピンと来ない方もいるかもしれません。
WWFジャパンが活動を進めているインドネシアのスマトラ島では、熱帯林がどんどん減少しており、過去30年の間に半分以上の森を失いました。そして悲しいことに、現在も減少は続いています。
これは多くの場合、パーム油をとるためのアブラヤシ農園や、紙をつくるためのアカシア植林地を開発するために、違法合法問わず、伐採されていることが原因です。
だからこそ、WWFでは紙やパーム油を原料として利用している企業に対し、認証制度の導入によって環境や社会に配慮した原料を調達してもらうことを提案しています。
消費者の皆さんにも、もし身の回りにマークの付いた商品があれば、ぜひそうしたものを選んでいただき、持続可能な調達に向けて努力を重ねている企業を応援してほしいと考えています。
その選択が、森や野生生物を守り、私たちも将来にわたって自然の恩恵を享受し続けられるということに繋がっていくはずです。
※現在「FSC応援PROJECT」にて、FSC+RSPO石鹸が"FSCマーク製品ものがたり"として取り上げられています。プレゼント企画もありますので、ぜひご覧ください!