静岡県伊東における第2回ゴーストギア調査
2024/01/26
こんにちは!ゴーストギア調査隊の実施管理を担当している、海洋水産グループのヤップです。
「ゴーストギア」をご存じですか?英語でGhost Gear、直訳すると「幽霊漁具」。さまざまな原因で流出してしまった漁網など、海の中で迷子になっている漁具のことです。
海洋プラスチックごみになるだけでなく、海洋生物や漁業の操業にも悪影響を及ぼすため、対策が必要ですが、その実態は十分に把握されていません。
そこで、私たちはいま、各調査海域のダイバーの皆さんと一緒に実態調査を行っています。
昨年12月に、静岡県・伊東海域で2回目の調査を実施しました(1回目調査は10月)。気温7、水温16.5度、晴れ、調査日和ではありましたが、強風で当初の予定ポイントにいけず、急遽調査地点を変更しました。
寒い中、地元のベテランダイバーのK氏(なんと、まだウェットスーツ!)とY氏にご協力いただき、無事に50分ほどの潜水調査を終えることができました。私も調査方法の修正点などを検討するため、オブザーバーとして一緒に潜らせていただきました。
今回の調査で、合計6点の発見物がありました。
そのうちの5点は釣りに使われるライン(釣り糸やロープ)と思われるもので、ソフトコーラルや藻類に絡みついているものや、ルアーと針がついたままのものもありました。
サザエの殻(住人のヤドカリ付きです!)に絡みついたラインもありました。残りの1点は太さ約3cmの輪っか付きのロープで、ボートの係留用ではないかとのことでした。
私たちは現在西伊豆と伊東で調査を実施していますが、今後は新たに5か所で調査を行う予定です。
今後の進捗状況も随時報告していく予定ですので、よかったらまた最新情報をチェックしてみてください!