奄美・大島海峡に面する瀬戸内町で集う


11月19日、奄美大島の南に位置する瀬戸内町で、シンポジウム「さかなクンと学ぼう!大島海峡のサンゴ礁と不思議な生きもの達~世界自然遺産登録から1年 世界的に貴重な奄美瀬戸内町の海を守るために~」を開催しました。

シンポジウムの内容は、こちらでご報告しています。
動画も公開中です(2023年1月9日まで)。
動画の公開は終了しました
シンポジウム『さかなクンと学ぼう!大島海峡のサンゴ礁と不思議な生きもの達』開催報告

現地で会場を設けて開催するイベントは久しぶりで、WWFチーム4名で、どきどきしながら町に到着。すると、港やスーパーマーケット、パン屋さんなど、町中の至るところに、シンポジウムのポスターが貼られているのを見つけました。とてもうれしく、また身の引き締まる思いがしました。

瀬戸内町内のスーパーマーケット入口に貼られたシンポジウムのポスター。瀬戸内町の「広報せとうち」にもちらしを掲載
して頂くなど、瀬戸内町役場の皆さんが町全体に告知ご協力くださいました。

シンポジウムには、WWF親善大使・顧問のさかなクンや、奄美周辺のサンゴ礁を研究されている東京大学大気海洋研究所の横山祐典教授、アマミホシゾラフグの生態を調査研究されている市立しものせき水族館(海響館)の園山貴之学芸員も、島外から講演に来てくださいました。共催の瀬戸内町海を守る会や日本自然保護協会からも海を守る取り組みについて発表し、本当に盛りだくさんの2時間にわたるイベントとなりました。当日は、小学生から大人まで約200名の町民の方々にご参加頂き、会場は熱気に包まれました。

シンポジウム会場で。

シンポジウムにご登壇頂いた皆さん、瀬戸内町役場の皆さん、WWF ジャパンを含む共催 3 団体の運営メンバー

さかなクンからは、会場で質問してくれた児童の皆さんや、今回の開催にご協力頂いた瀬戸内町の皆さんへ、素敵な手書きの絵のプレゼントも。

さかなクンの絵

さかなクン人形・瀬戸内町 version

さかなクンとともに、瀬戸内町が面する大島海峡の素晴らしさと生物多様性の価値について、参加してくださった皆さんと一緒に学ぶ貴重な機会となりました。

持続可能な利用を実現し自然や野生生物をまもっていくためには、それらの存在や価値を地元の人たちと共有していくことが非常に重要だと実感しています。今後も、各地でこうしたイベントを開催していければと考えています。

(野生生物グループ 小田倫子)

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自然保護室(野生生物)
小田 倫子

弁護士として10年間稼働後、家族の転勤に伴い沖縄県名護市に居住したことを契機に、自然保護の仕事を志し大学で保全生態学を専攻、2013年WWF入局。法人パートナーシップ担当として生物多様性保全・気候危機対策に関する企業との協働プロジェクトの提案・実施業務を担当後、野生生物グループに異動、今は国内希少種を保全するフィールドプロジェクトを担当。
学士(法学・農学 東京大学)
法学修士(カリフォルニア大学バークレー校)

国内希少種の宝庫である南西諸島で主に活動しています。フィールドで生き物に出会い、その美しさ・不思議さを仲間と分かち合える瞬間が至福の時。趣味は里山散策と水生生物の観察。

人と自然が調和して
生きられる未来を目指して

WWFは100カ国以上で活動している
環境保全団体です。

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