【COP26】日本の非国家アクターが世界に発信
2021/11/12
国連気候変動会議COP26が開催されているイギリスのグラスゴーより、気候・エネルギーグループの田中です。
COP26 の会場には、各国政府が交渉する会議場の他に、自治体や企業、NGOなどの非国家アクターが活動を発信する場も設けられています。
たとえば、パビリオン、サイドイベント会場、記者会見場などは、各国政府と同様に非国家アクターも利用することができ、その活動を紹介することができます。
脱炭素化の実現には、非国家アクターの取り組みが欠かせないと認識されているからです。
WWFジャパンが事務局を務める、日本の非国家アクターのプラットフォーム「JCI(気候変動イニシアティブ)」もここで活動を発信。
JCIのメンバー団体は、2018年の発足時の105から、わずか3年で6倍を超える672に増加し、それぞれの取り組みも進化し続けています。
11月8日には、その取り組みを世界に発信する「今こそゼロへ、気候危機に挑む日本の非政府アクターたち」と題するイベントを主催しました。
このイベントでは、それぞれの企業が1.5度目標の求める「2050年ゼロ、2030年半減」という削減レベルを実現するため、前向きにそして本気で取り組んでいることが発信されました。
また、ユースからは自分たちの未来を守るためにCOP26に参加したという熱い思いが届けられました。
JCAのメンバー団体は、ACA(気候行動同盟)という非国家アクターの国際ネットワークの複数のイベントにも登壇。社会全体でセクターを越えた非国家アクターの協働を深め、自身の取り組みも強化しつつ、非国家アクターの声を各国政府に届け、政策に反映していくことの重要性を共有しました。
脱炭素化に果たす非国家アクターの役割は拡大し続けており、世界の非国家アクターが一同に集い、COPを舞台にして情報発信と交流を行なうことは、「1.5度目標」達成への機運の醸成に大きく貢献しています。