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応援しよう!世界自然遺産・西表財団の設立


2021年7月に新たに世界自然遺産に登録された西表島。
イリオモテヤマネコを始め希少な野生生物の宝庫であるこの島は、WWFのHCV(High Conservation Value高い保全上の価値)フィールドとして、新たに保全活動を始めた場所でもあります。

世界で西表島だけに生息するイリオモテヤマネコ
©環境省

世界で西表島だけに生息するイリオモテヤマネコ

この世界的に貴重な西表島の自然をまもり続けていくためには、現地の皆さんによる取り組みを継続的に支える仕組みが不可欠です。
そこで、環境省、地元自治体、地元有志や団体など約50名の方々が発起人となって「西表財団」の設立を目指すことになりました。
これを支援してくれる人をクラウドファンディングで募集中です(2021年9月29日まで):

西表財団クラウドファンディングページ(2021年9月29日まで)

西表財団の内容詳細


西表島の人々は自然の恵みとともに暮らしを営み、島の大自然は個性豊かな伝統文化を育んできました。こうした暮らしや文化は島の重要な魅力であり、また持続可能な社会を実現する上で学べる点が多いと感じています。
しかし近年は、島を訪れる観光客の急増や、特定の場所への利用者の集中、野生生物のロードキル(交通事故)、密猟盗掘、さらに海岸に流れ着くごみの増加など、⻄表島の豊かな自然や自然と共生してきた島の人々の暮らしにも影響が出始めています。

西表島の風景
©環境省

西表島の風景

これらの課題を解決するために、地元主体の取り組みが始まっています。西表財団の設立は、これを継続的に実施していくための礎となるものです。

世界遺産登録後も西表島の自然と文化がまもられ継承されていくために、支援の輪が全国に広がることを願っています。

(野生生物グループ 小田倫子)

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自然保護室(野生生物)
小田 倫子

弁護士として10年間稼働後、家族の転勤に伴い沖縄県名護市に居住したことを契機に、自然保護の仕事を志し大学で保全生態学を専攻、2013年WWF入局。法人パートナーシップ担当として生物多様性保全・気候危機対策に関する企業との協働プロジェクトの提案・実施業務を担当後、野生生物グループに異動、今は国内希少種を保全するフィールドプロジェクトを担当。
学士(法学・農学 東京大学)
法学修士(カリフォルニア大学バークレー校)

国内希少種の宝庫である南西諸島で主に活動しています。フィールドで生き物に出会い、その美しさ・不思議さを仲間と分かち合える瞬間が至福の時。趣味は里山散策と水生生物の観察。

人と自然が調和して
生きられる未来を目指して

WWFは100カ国以上で活動している
環境保全団体です。

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