【動画あり】COP24現地発信!12月11日 非国家アクターが温暖化対策を変える
2018/12/12
国連会議の主役は各国政府の代表たち。
ですが今、その会場で自治体、企業、投資機関、NGOなど、「非国家アクター」と呼ばれるさまざまな主体が注目されています。
すべての国が参加する地球温暖化の国際枠組み「パリ協定」。
その成立を強く働きかけた非国家アクターは、その後も、協定が掲げる目標の達成に向けて、自主的、積極的な活動を展開しています。
ここ、ポーランドのカトヴィツェで開催されている国連の気候変動に関する会議COP24も、非国家アクターが世界に向け発信する舞台にもなっています。
12月11日、会議場近くのWWFパビリオンでは、日本、アメリカ、メキシコ、アルゼンチン4か国の非国家アクターのネットワークが実施している活動を紹介するサイドイベントが行われました。
昨年6月、アメリカのトランプ大統領がパリ協定からの離脱を発表したわずか3日後に、アメリカの非国家アクターは「We Are Still In(私たちはパリ協定に留まる)」というネットワークを結成。連邦政府とは別に、独自にパリ協定の実現を目指す意思を明らかにしました。
これに続き、世界各地で同様のネットワークを立ち上げ、パリ協定にコミットする動きが続いています。日本でも、今年7月にJCI(気候変動イニシアティブ)が誕生。国連環境計画金融イニシアティブ顧問でWWFジャパン会長でもある末吉竹二郎氏が代表に就任しました。
そして今回のCOP24でのイベントは、この1年間に、日本を含む4か国の非国家アクターが成し遂げた成果を発表する場となりました。
各国の非国家アクターによる国内での団結と、国際的な連帯は、世界の温暖化対策を拡大し、加速させています。
カトヴィツェ会議の成功をめざし、非国家アクターによる働きかけは最終日まで続けられます。(自然保護室 山岸)