©WWF-Malaysia / Mazidi Abd Ghani

海の恵みをいつまでも 第2回サステナブルシーフード・アワード募集開始


C&M室の大倉です。

6月8日は「World Oceans Day(世界海洋デー)」です。
豊かな海を守り、その恵みを持続的(サステナブル)に利用するようになることを目指して国連が定めました。

ニホンウナギやクロマグロが絶滅危惧種ということはよく知られていますが、他にも危機的な状況に向かう魚が少なくありません。

持続可能な漁業を目指すのは世界的な動き
©Edward Parker / WWF

持続可能な漁業を目指すのは世界的な動き

そこで、持続可能な水産業に転換しようとする取り組みが始められています。
この動きを促進させるため、優れた取り組みを表彰するのが「サステナブルシーフード・アワード」。

今年は今日から、第2回アワードの応募受付開始。
第2回ジャパン・サステナブルシーフード・アワード公式ページ

持続可能な水産業に取り組んでいる方やそういう取り組みを知っているという方は、 特設サイトをのぞいてみてください。

海のエコラベルMSCの紅鮭おにぎり(イオン) 
©WWF Japan

海のエコラベルMSCの紅鮭おにぎり(イオン) 

実は、世界の天然の水産資源の33.1%は過度な漁獲にさらされて減少に向かっています*。それ以上採ると減ってしまうという、ぎりぎりまで漁獲しているものは59.9%。安心できる漁獲量に収まっているものはわずか7.0%です。

目的としない海の生物が網にかかる混獲も漁業では問題となっている
©Michel Gunther / WWF

目的としない海の生物が網にかかる混獲も漁業では問題となっている

ただし、水産資源の減少には、他の水産資源の漁獲の際の混獲や、沿岸域の開発、河川・海洋の汚染、気候変動なども関係しています。

今、いつまでも海の恵みを大切に味わいたいという気持ちから、サステナブル・シーフードへの関心が高まっています。
 
昨年は、パナソニック(株)が社員食堂にサステナブル・シーフードを継続導入したということで受賞。また、PT. BOMAR社、日本生活協同組合連合会、WWFインドネシア、WWFジャパンの4団体が協働で取り組む「インドネシア・スラウェシ島 エビ養殖業改善プロジェクト」も表彰されました。

8月19日まで受け付け、11月第1週に授賞式が予定されている、今年のサステナブルシーフード・アワードにご注目ください!


*[PDF] The State of World Fisheries and Aquaculture 2018(FAO)(英文)

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C&M室 メディアグループ所属
大倉 寿之

メディアを通じた環境情報の発信を担当しています。ESDなど教育に関わる仕事も手がけています。

90年代の諫早干拓問題やオゾン層破壊の話題はけたたましくアラーム音が鳴り響く「警告の赤」。一方、今の温暖化の進行や自然資源の過剰消費は、いつみても「要注意の黄」がともっている状態なのかもしれません。これに慣れっこになってはいけない、そう思いながら、環境ニュースに日々感度の高いアンテナを張っています。

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