かぐわしい?古都の香りとうんちの香り


10月14日、京都市動物園でイベント『においでめぐる動物園-くんくんPlanetに出かけようー』を実施しました。
動物園にいる動物たちの食べ物とうんちのにおいから、その生態を探るイベントです。横浜、東京、大阪、沖縄などで実施してきました。

この日の京都の天気予報は雨。スタッフの集合時間には相当に強い雨が。
ゲートに集まったWWFのスタッフの表情も曇りがち。でも、ボランティアとして参加して下さる大学生のみなさんの顔は期待で紅潮しているよう。

雨女・雨男と晴れ女・晴れ男がせめぎ合った結果か、祇園さん(八坂神社)で手を合わせたおかげか、時折雨がぱらついたもののイベントには支障のない天気となりました。

この日はスタンプラリー方式で実施。500枚もの台紙がはけて、過去最高の参加者を記録しました。

においを嗅ぎ、言葉にして、スタンプを押すスポット
©WWF Japan

においを嗅ぎ、言葉にして、スタンプを押すスポット

スタンプを押す場所で、大忙しのボランティアスタッフのみなさん。
においのもとの入った紙製カップをくんくんした子どもたちは「うえ~」、「何これ?」を連発。古都の香りもうんちには勝てません。

ゾウの大きなうんち。直接嗅いだことがなくても、そのにおいは意外に多くの人が知っている
©WWF Japan

ゾウの大きなうんち。直接嗅いだことがなくても、そのにおいは意外に多くの人が知っている

「においを言葉に表してみてね」 スタッフの優しい言葉かけで、みなさんはシートに「草のようなにおい」などと記入していきます。この日集まったたくさんの言葉の束はデータとして蓄積されていきます。

ゴール地点で動物の話を聞き、ごほうびのシールを受け取ると、「うれしい~」、「やった!」と子どもたちのはじける笑顔。400名以上が完走しました。

(写真左)パネルで見物した動物たちが絶滅の危機にあることを知ってびっくり(写真右)ボランティアさんたちが大活躍
©WWF Japan

(写真左)パネルで見物した動物たちが絶滅の危機にあることを知ってびっくり(写真右)ボランティアさんたちが大活躍

このイベントは、今後も京都(12/14)、よこはま動物園ズーラシア(11/17)などで実施の予定。みなさまもぜひご参加ください。

どちらも都合がつかない場合は、今月受賞した2019年度グッドデザイン賞の受賞展(10/31-11/4、東京)で概要をご覧いただけます。(C&M室 大倉)

においの言葉でさぐる、野生動物のこと

動物たちのうんこには、彼らの生活がぎゅっと詰まっています。
そのにおいを言葉にして集めた、においの惑星、を訪ねてみませんか?

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C&M室 メディアグループ所属
大倉 寿之

メディアを通じた環境情報の発信を担当しています。ESDなど教育に関わる仕事も手がけています。

90年代の諫早干拓問題やオゾン層破壊の話題はけたたましくアラーム音が鳴り響く「警告の赤」。一方、今の温暖化の進行や自然資源の過剰消費は、いつみても「要注意の黄」がともっている状態なのかもしれません。これに慣れっこになってはいけない、そう思いながら、環境ニュースに日々感度の高いアンテナを張っています。

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