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日本初! FSC®プロジェクト認証のレストラン「きじま」


最近、サステナブルな消費について考えている森林グループの相馬です。
先日、2020年5月にレストランとしては日本で初めてFSC®プロジェクト認証を取得された「きじま」みなとみらい店を訪問しました。

「きじま」みなとみらい店。国産の欅を使ったカウンター、フローリング、さらにアンティークの欄間もFSC®プロジェクト認証の対象
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「きじま」みなとみらい店。国産の欅を使ったカウンター、フローリング、さらにアンティークの欄間もFSC®プロジェクト認証の対象

FSC®は、「森を守るマーク」として私たちが普及に取り組んでいる森林認証制度。Forest Stewardship Council(森林管理協議会)の略で、木材や紙などの林産物が、森林生態系や周辺に暮らす人々の生活にきちんと配慮しながらつくられたことを示すマークです。

美しい日本の森林
©WWF-Japan / Mima Junkichi

美しい日本の森林

このFSCの「プロジェクト認証」とは、レストランなどの施設の建設やリフォームを一つのプロジェクトとみなし、認証機関がそのプロジェクトを認証する方法。

「きじま」は、FSC®だけではなく、海のエコラベルMSC(Marine Stewardship Council、海洋管理協議会)と養殖版海のエコラベルASC(Aquaculture Stewardship Council:水産養殖管理協議会)もお持ちです。


事業戦略室長の杵島(きじま)弘晃さんにお話を伺う中で、特に胸に響いたのは、「割を食っている誰かがいる」という言葉。安いものや便利なものの裏で割を食っているのは、一次産業従事者かもしれないし、海や森のいきものかもしれない。もっと視野を広げたら地球の自然環境かもしれない。そんな風に、自分が何気なく消費しているものの裏にどんな人がいて、何が起こっているのか思いをはせることの大切さについて考えさせられました。

「きじま」事業戦略室長の杵島弘晃さん
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「きじま」事業戦略室長の杵島弘晃さん

サステナブルな未来のために、「消費」という形で私たちができることはたくさんあります。「買い物は投票だ」と杵島さんもおっしゃっていましたが、私たち消費者の選択は投票であり、実現したい未来への投資でもあると思います。一票を投じるような気持ちで、より良い未来のために投資できる消費者でありたいと、あらためて思いました。

年間40万膳使われるという割り箸は山梨県産FSC®材
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年間40万膳使われるという割り箸は山梨県産FSC®材

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自然保護室(森林 グループ長)
相馬 真紀子

カリフォルニア大学ロサンゼルス校にて地理・環境学の学士号を取得後、東京大学大学院にて国際環境協力を学び、修士号取得。
13年間にわたり政府開発援助の農業・林業政策の専門家としてコンサルティング会社に勤務。東南アジアやアフリカなど世界各地の農林業の現場、とくに山間地での傾斜地農業や有機農業、伝統農法について経験を積む。フィリピンでは有機農業生産・流通・販売組織の設立を手掛けた。現場での経験をとおし、NGOの活躍・機動力を何度も目の当たりにして衝撃を受け、転職を決意。2018年にWWFに入局。

子どもの頃は毎日のように海や山や川で遊び、ガールスカウトに入って毎年キャンプに行っていました。大人になっても、気づけば自然とかかわる仕事を選んでいました。趣味はビールの飲み比べと野菜の食べ比べで、特技はどんな国で何を出されても美味しく食べられることです。

人と自然が調和して
生きられる未来を目指して

WWFは100カ国以上で活動している
環境保全団体です。

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