© WWFジャパン

あなただけの淡水魚の細密画


秋といえば食欲の秋!のC&M室若尾です。

でも、芸術の秋に興味がないわけではありません。
休みの日に美術館へ行くのは、私の趣味の一つです。

大雑把な性格の裏返しか、ち密な絵が好みで、子どもの頃はデューラーの博物画のポスターを部屋に貼っていました。

私と同じように、WWFジャパンで実施中の「田んぼと生きもの保全キャンペーン」の淡水魚の細密画に目が釘付けになった方も多いのではないでしょうか?

この絵は、博物画家の小村一也氏が描かれたものです。

2018年に開催した「淡水魚の原画展 -日本の原風景を泳ぐ絶滅危惧種15選-」で熱心に小村氏の細密画を見つめる少年。
© D. Kawashima

2018年に開催した「淡水魚の原画展 -日本の原風景を泳ぐ絶滅危惧種15選-」で熱心に小村氏の細密画を見つめる少年。

デイビッド・アッテンボロー著『すごい博物画 歴史を作った大航海時代のアーティストたち』の中で、博物画は、「自然の驚くべき多様性を記録するための図版」であると紹介されています。

小村さんも「理科美術というのは、とにかくありのまま。アートじゃないんで」と仰います。

そして、生きものを描く際には、事前に詳細な下書きを準備するそうです。

魚なら、ヒレはどんなふうについていて、鰭条数はいくつで、どうやって動くのか。

現物の観察や専門書・専門家からの情報を基に正確に描かれた細密画の美しさと生き生きした魅力にただただ感心するばかりです。

アトリエで魚を描く小村氏。その様子は、BuNaの記事でご覧いただけます。
©WWFジャパン

アトリエで魚を描く小村氏。その様子は、BuNaの記事でご覧いただけます。

小村さんお気に入りのオヤニラミ(Coreoperca kawamebari)。

小村さんお気に入りのオヤニラミ(Coreoperca kawamebari)。

小村さんの魚たちは、今回のキャンペーンを応援してくださった方へのお礼のシールや野帳にもたくさん登場しますが、なんと今回は、特別に淡水魚の細密画を描きおろしてくれます。

しかも、ご寄付くださった方の好きな種を!です。こんな機会は滅多にありません。

詳しくは、キャンペーンサイトをご覧いただくか、メール・電話でお尋ねください。

田んぼと生きもの保全「失われる命の色」

【寄付のお願い】失われる命の色 田んぼの魚たちと自然を守るために、ぜひご支援ください!

この記事をシェアする

自然保護室(野生生物)、TRAFFIC
若尾 慶子

修士(筑波大学大学院・環境科学)
一級小型船舶操縦免許、知的財産管理技能士2級、高圧ガス販売主任者、登録販売者。
医療機器商社、海外青年協力隊を経て2014年入局。
TRAFFICでペット取引される両生類・爬虫類の調査や政策提言を実施。淡水プロジェクトのコミュニケーション、助成金担当を行い、2021年より野生生物グループ及びTRAFFICでペットプロジェクトを担当。
「南西諸島固有の両生類・爬虫類のペット取引(TRAFFIC、2018)」「SDGsと環境教育(学文社、2017)」

子供の頃から生き物に興味があり、大人になってからは動物園でドーセントのボランティアをしていました。生き物に関わる仕事を本業にしたいと医療機器業界からWWFへ転身!ヒトと自然が調和できる世界を本気で目指す賛同者を増やしたいと願う酒&猫好きです。今、もっとも気がかりな動物はオガサワラカワラヒワ。

人と自然が調和して
生きられる未来を目指して

WWFは100カ国以上で活動している
環境保全団体です。

PAGE TOP