田んぼの生物多様性保全を目指した農業を支える!新米の販売がスタート
2021/11/02
2021年10月15日、WWFジャパンが農業者および企業と協働で取り組む、「生物多様性に配慮した米づくりプロジェクト」で生産された、新米の販売が開始されました。
2021年8月23日に正式に発足したこのプロジェクトは、次の3つの主体が協力することで実現した取り組みです。
- WWFジャパン:2017 年より九州・有明海沿岸域で水田の生物多様性保全活動を展開
- 「シギの恩返し米」プロジェクト推進協議会:佐賀県で渡り鳥などの保全に配慮した米作りを推進
- 株式会社サザビーリーグ:お米に焦点を当てたライフスタイルショップ「AKOMEYA TOKYO」を経営
今では希少になってしまった、水田や水路に生息する淡水魚や、水生昆虫などの野生生物を保全するためには、こうした生物が生きられる自然環境を残した形で、コメ作りを続けていくことが必要です。
そこで、このプロジェクトでは、生産現場の農業者と、消費や小売りにかかわる企業の関係者を結び、生産・販売したお米の収益を、自然や生きものに配慮した農業の推進に充てる、という循環した取り組みづくりに挑戦。
WWFの水田保全活動をご支援くださった、多くのサポーターの皆さまの支えにより、実現することができました。
2021年の新米は10月15日、AKOMEYAの通販サイトなどで、いよいよ販売開始。
日本ならではの貴重な水田環境の保全を目指す、新たな取り組みのステップとして、自然保護の現場と消費者を結ぶお米が、どのように受け止められるのか。
しっかり注目し、プロジェクトの促進につなげていきたいと思います。