第六回「WWFジャパン森林絵本コンテスト」を行いました
2021/02/17
森の資源をサステナブルに使うために
WWFは、森を守りながら紙や木材などの林産物の生産を続けられるよう、また、適切に管理された森から生産された製品を消費者が選ぶことを可能にするため、国際的な森林認証制度 FSC(Forest Stewardship Council®)の普及に取り組んでいます。
背景には、今も続く自然林の減少があります。森林火災や環境や社会への配慮が十分とはいえない形で行なわれる木材利用、植林地や農地の開発など、さまざまなものが要因にありますが、自然の森が失われることによる洪水、土砂崩れなどの自然災害、生態系の損失、希少な野生生物の減少など数々の問題が報告されています。
森林の環境保全に貢献し、地域社会の利益にかない、経済的にも継続可能な形で生産された森や製品に与えられるFSCのマーク。消費者はFSCのマークが入った製品を選択することで、世界の森林保全を応援できる仕組みになっています。欧米の先進国では、付いて当たり前といっていいほど普及している「森を守るマーク」。日本での認知度はまだそれほど高くないものの、FSCのマークが付いた製品は身の回りに徐々に増えつつあります。
第六回「森林絵本コンテスト」実施報告
WWFジャパンは2015年から、将来を担う子供たちにもこのマークとその意味を紹介し、環境や社会に配慮した製品を「選ぶ」という行為が、森を守ることにつながることを伝えるために「WWFジャパン森林絵本コンテスト」を実施してきました。
第六回となる今回は、企画の主旨に賛同してくださった計3校の小学校が参加してくれました。コロナ禍で学校の授業スケジュールやカリキュラムが流動的な状況でしたが、WWFジャパンのスタッフや、紙の生産者でもあり、この企画に協賛いただいた王子ホールディングス株式会社の社員が例年通りゲストティーチャーとして授業に参加させていただき、先生方と密にコミュニケーションを取りながら実施しました。
2020年は計148作品の応募があり、WWFおよび王子ホールディングス株式会社による審査を経て、計5つの作品が優秀賞を受賞しました。これらの作品は、印刷・製本され、受賞された皆さんに副賞として贈呈されました。
コンテストに参加してくださった各校の皆さま、協賛いただいた王子ホールディングス様をはじめ、多くの方々に多大なご協力をいただき、第六回目も無事に終了することができました。WWFジャパンとして、本企画の実施は2020年をもって一区切りとなりました。これまでにご参加いただいた沢山の学校の関係者の皆様に、この場を借りて厚く御礼申し上げます。本当にありがとうございました。
実施概要:第六回『WWFジャパン森林絵本コンテスト』
主催 WWFジャパン
協賛 王子ホールディングス株式会社
監修 堀井清毅教諭(アメリカンスクール・イン・ジャパン)
実施期間 2020年8月~12月(応募締切12月11日)
応募作品数 148作品
参加校(50音順)
アメリカンスクール イン ジャパン
沖縄アミークスインターナショナル小学校
啓明学園初等学校
受賞者(敬称略)
2020年 WWF森林絵本コンテスト 受賞者および佳作 一覧
<最優秀賞>
沖縄アミークスインターナショナル小学校 3年生 城間風花「えんぴつ」
<高学年の部>
★王子HD賞
アメリカンスクール・イン・ジャパン 6年生 ドゥオング えみ「ひとつのたね」
★WWF賞
アメリカンスクール・イン・ジャパン 6年生 ロイド ジェイミー「オオハシの世界」
<低学年の部>
★王子HD賞
啓明学園初等学校 2年生 コスグローブ 芽彩「ぜつめつをすくうことはわたしたちにもできる」
★WWF賞
沖縄アミークスインターナショナル小学校 3年生 堀井南希「しあわせの森」
<佳作>
アメリカンスクール・イン・ジャパン
6年生 ビーティー サラ「動物を守ろう」
6年生 シッグペン ハンナ「タイムトラベルで森林をまもろう」
4年生 コリアー杏菜「森のくまさん」
沖縄アミークスインターナショナル小学校
1年生 ブレア ドレイク オースティン、ベアー 清美 ダイアン 「ザ ワンダフル フォーレスト」
3年生 原田奏太朗 「森」
3年生 間瀬世玲「ぜつめつきぐしゅを守ろう!」
啓明学園初等学校
2年生 森田想永 「イリオモテヤマネコについて」