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石垣島「白保村」のサイトがオープンしました


北半球で最大級ともいわれるアオサンゴの群集で知られる、沖縄県石垣島・白保の海。

この海を守るため、WWFジャパンでは2000年4月に、この地に「WWFサンゴ礁保護研究センター(通称:しらほサンゴ村)」を開設し、貴重なサンゴ礁の海の保全活動に取り組んできました。

そして、開館から20年あまりが経った2021年4月、センターの施設を地元の自治組織である白保公民館に、活動を地域のNPO夏花に移譲。

それ以後、センターでは地域が主体となった白保の海を、地域の文化と共に守る取り組みが行なわれる体制になり、WWFもこれをサポートしています。

白保の海に注ぐ川の流域で取り組まれてきた月桃植えの活動。農地から海に流れ込む赤土によって、サンゴが弱ったり死んでしまう影響を防ぐ取り組みの一環として、たくさんの方にご参加いただきながら行なってきました。
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白保の海に注ぐ川の流域で取り組まれてきた月桃植えの活動。農地から海に流れ込む赤土によって、サンゴが弱ったり死んでしまう影響を防ぐ取り組みの一環として、たくさんの方にご参加いただきながら行なってきました。

この白保の自然や文化、集落の様子などを紹介したウェブサイトが、白保公民館によってオープンしました。

サイトでは、白保集落の村づくりの方針である「白保村ゆらてぃく憲章」も掲載。

これをふまえたさまざまな取り組みも紹介しており、村づくりの7箇条の一つ「世界一のサンゴ礁を守り、自然に根ざした暮らしを営みます」の条には、白保の人たちとWWFがともに取り組み、今も続けている活動が多く含まれています。

地域の自然を長く守り、引き継いでいくことができる本当の主役は、あくまで地元の皆さん。沖縄のサンゴの海も、インドネシアの森も、それは変わりません。

白保では、その取り組みがまさに、一つの形となり、回り始めようとしています。

20年にわたり、これを支える私たちの取り組みを支えてくださった、多くのWWFサポーターの皆さまに、この場をお借りして、改めて御礼を申し上げたいと思います。

白保の活動は、まだまだ続いていきます。ぜひサイトもご覧いただき、ご関心をお持ちいただければ幸いです。

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自然保護室(淡水)
小林 俊介

修士(動物学・京都大学)
京都大学在学時にボルネオ島での野生動物の行動学を専攻。ボルネオの豊かな生物層の魅力を知るとともに農園開発などの環境課題の大きさを実感する。2013年にWWFに入局。ボルネオ島での絶滅危惧種保全、持続可能な森林・農園管理、ESDなどの活動を担当。2018年よりサンゴ礁保護研究センター長。サンゴ礁保護研究センターの地元移譲を経て2021年から現在まで淡水グループ繊維担当と、海洋グループ白保担当を兼務。

子供のころからの動物好きが高じて、東南アジアでの野生動物の研究に携わった後、WWFへ。森林、海洋、淡水と様々な分野を担当し、持続可能な資源管理を中心に海外・国内のフィールドにも携わってまいりました。フィールドで豊かな自然とそれを守るために頑張っている仲間たちと交流するのが何よりの楽しみです。

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