© WWFジャパン

四国のツキノワグマの動画をご案内頂きました!


私たちが以前、四国でツキノワグマの保護プロジェクトをご一緒させていただいた、NPO法人四国自然史科学研究センターの山田孝樹さんから、嬉しいご連絡をいただきました。

山田さんたちがその制作に協力された、環境省による四国のツキノワグマ保護のための普及啓発用の動画が完成しました、というご連絡です。

環境省 四国事務所のサイト

この動画には、山田さんと私たちが行なっていた調査活動の中で、初めて撮影に成功した四国のツキノワグマの繁殖の様子の映像も使われています!

四国ではツキノワグマが多くても十数頭しか生き残っていないといわれており、特にこの十年あまりの間、私たちのプロジェクトをはじめとして、保全のためさまざまな努力が傾けられてきました。

©NPO法人四国自然史科学研究センター

2013年に撮影された四国のツキノワグマの幼獣。このうちの1頭のオスの仔グマは、山田さんたちの調査で、今も生きていることが確認されています。

現在はWWFジャパンとしてのプロジェクトは終了していますが、山田さんたちは今も、調査活動や生息に適した広葉樹林の拡大、地域を対象とした普及活動などを精力的に継続されています。

今回の動画では、そうした保全の努力によって、今も守られている四国のツキノワグマの現状と、人とクマの共生に向けて何が必要なことも紹介されています。

この動画にも登場する、私たちのカメラが捉えた仔グマたちも、元気に大きくなってくれていれば、新しい世代を育む若い大人になっているはず。

四国の森の未来に希望を託しながら、これからも山田さんたちの取り組みと活躍に期待したいと思います。

©WWFジャパン

動画はぜひ、皆さまもご覧になってみてください。

環境省 四国事務所のサイト

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自然保護室(コンサベーションコミュニケーション グループ長)
三間 淳吉

学士(芸術学)。事務局でのボランティアを経て、1997年から広報スタッフとして活動に参加。国内外の環境問題と、保全活動の動向・変遷を追いつつ、各種出版物、ウェブサイト、SNSなどの編集や制作、運用管理を担当。これまで100種以上の世界の絶滅危惧種について記事を執筆。「人と自然のかかわり方」の探求は、ライフワークの一つ。

虫や鳥、魚たちの姿を追って45年。生きものの魅力に触れたことがきっかけで、気が付けばこの30年は、環境問題を追いかけていました。自然を壊すのは人。守ろうとするのも人。生きものたちの生きざまに学びながら、謙虚な気持ちで自然を未来に引き継いでいきたいと願っています。

人と自然が調和して
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WWFは100カ国以上で活動している
環境保全団体です。

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