小泉大臣リード!国連のオンライン温暖化会議が開催されました
2020/09/04
気候・エネルギー担当の小西雅子です。
9月3日(木)、1997年の「京都会議」以来、20余年ぶりに、日本がホストする国連の温暖化会議がオンラインで開催されました。
オンラインで開催されたPlatform fro REDESIGN 2020会議
9月3日 夜8時~11時
小泉進次郎環境大臣が会議冒頭にさっそうと登壇し、新型コロナウイルス禍からの持続可能かつ回復力のある復興のための「Platform for Redesign 2020」会議をオープンしました。
小泉大臣のあとには、国連気候変動枠組み条約事務局長のエスピノーザ氏、安倍首相と続いて、グテーレス国連事務総長も登壇し、『復興の取り組みのあらゆる側面に有意義な気候変動対策を取り入れ、「グリーン」ジョブに投資し、化石燃料への補助金を打ち切ること』と訴えました。日本に対しては、多くの分野で技術的発展を先導してきたと期待を表明し、同時に、海外の石炭火力発電所に対する融資に終止符を打ち、国内の石炭使用の段階的廃止を早期に進めることを要請しました。
小泉大臣も演説の中で、日本が石炭の輸出の要件を厳格化したことを報告し、パリ協定に3月に再提出した削減目標についても、2030年のエネルギーミックスの議論と合わせて強化の方向性を探っていくことを述べていました。
そのあと、各国の大臣会合や非国家アクターとの会合などが、予定の3時間を超えて熱く繰り広げられました。各国大臣が口々に、このオンライン会合を主催したホスト国日本に対して感謝の言葉を述べるのを聞いていると、過去10数年間、国連の温暖化会合では後ろ向きな国として扱われてきた日本に対して、一転した期待を感じて、胸が熱くなりました。
この会議を機に開設されたウェブ上のプラットフォーム(Platform for REDESIGN 2020)には、9月4日現在で70を超える国からのコロナ禍からの経済回復策と気候危機対策が提出されています。
さらに企業や自治体などの政府以外の非国家アクターからのビデオメッセージや声明も掲載されています。中でも注目は日本の若者団体のビデオメッセージ。懸命に英語で大人たちに気候危機対策を訴えていて心を打たれます。
彼ら・彼女らを裏切ってはいけない、心からそう思います。
皆さんもぜひご覧になってみてください!
https://platform2020redesign.org/stakeholders