© Jashim Salam / WWF-UK

地球温暖化の脅威


今、最も高い関心を集めている環境問題、地球温暖化。この温暖化は、どのような仕組みで起きているのでしょうか。また、温暖化が起きた場合、地球の環境、生きものたちは、そして人の暮らしは、一体どのような影響を被るのでしょうか。

現代そして未来を襲う最大の環境問題

気温の上昇を1.5度に!

地球温暖化の兆候は、すでに世界各地で現れ始めています。
北極では2007年9月に、海氷の面積が観測史上最小を記録しました。近いうちに、夏の間完全に海氷がなくなってしまう予測もあり、北極の氷に依存して生きているホッキョクグマも、100年以内に絶滅する可能性が指摘されています。

このホッキョクグマをはじめとして、1度~3度の気温上昇によって絶滅危機にさらされる野生生物は、世界全体の野生生物種の30%にのぼるとみられており、4度以上の上昇の場合は、その数字は実に、40%以上になると予想されています。

さらに、温暖化によってもたらされる、強大化した台風やハリケーン、干ばつ、熱波などの異常気象も増えると考えられています。水不足の危機にさらされる人は、世界の人口の6分の1にのぼり、貧困や飢餓、さらには水や資源、食糧などをめぐる紛争の原因にもなるおそれがあります。
地球温暖化の問題は、まさに私たち人類自身の問題でもあるのです。

IPCCは、平均気温が今後、産業革命前の気温から2~3度上がると、地球上のあらゆる地域に気候変動による悪影響が及び、その対策のために莫大なコストが必要になると指摘しています。私たちが温暖化の決定的な被害を回避し、未来を守ってゆくためには、気温の上昇を産業革命前とくらべ、1.5度に抑えなくてはならないのです。

© Jashim Salam / WWF-UK

地球温暖化はなぜ起きる? 原因は二酸化炭素なの? 温暖化はいったいどのようにして起きているのか、この温暖化によって地球の気温はどれくらい上昇しているのか? 今この瞬間も進みつつある温暖化の仕組みを説明します。

© Tom Vierus / WWF-US

地球温暖化は、日本も含めた少数の国々から大量の温室効果ガスが排出されることによって引き起こされています。しかし、その影響は世界全体におよび、排出量の少ない国々が、その被害を受けています。すでに温暖化の影響は各地で現れ始めています。自然環境や人の暮らしにも重大な問題を引き起こしています。

© Jürgen Freund / WWF

これまでにないスピードで変化していく気候、多発する異常気象が引き起こす環境の変化は、ホッキョクグマをはじめ、さまざまな野生生物を、絶滅の淵へ追い込んでいきます。2017年時点で、レッドリストに掲載されている絶滅危機種の、実に10種に1種以上が温暖化の影響を受けています。温暖化による野生の生きものたちの危機。それは、地球上のあらゆる命を支える自然環境の崩壊につながります。

© WWF-US / Elisabeth Kruger

地球の未来を左右する温暖化を防ぐためには、「今すぐ」取り組みを始めることが大切です。また、世界中の人たちの協力も欠かせません。 WWFは、企業や政府に温室効果ガスの大幅な削減を働きかけています。もちろん、私たち一人一人が毎日の生活の中で温暖化に少し気を配ることも、大切な対策の一つです。

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