ホームステイでユキヒョウを守る! ヒマラヤの現場での取り組みから
2024/10/23
10月23日は「世界ユキヒョウの日」です。
今日は、ユキヒョウ保全プロジェクトの現場、ヒマラヤ西部のラダックで取り組まれている活動のひとつを紹介しましょう。
ラダックはユキヒョウや、ヒグマ、ヒマラヤハゲワシ、マーモットなどが生息する自然の美しい地域です。
ユキヒョウは絶滅が心配されている野生生物の一種ですが、危機の主な原因には放牧地の拡大などによる生息環境の悪化だけでなく、観光業による影響もあると考えられています。
そこでWWFインドでは、エコ・ツーリズムの促進を通じ、廃棄物・汚染を減らし、生息地の保全を目指す取り組みを展開。
WWFジャパンも、日本からこの活動を支援しています。
その一つが、自然環境保全に配慮したホームステイの運営です。
これは、地域住民の方の家でホームステイができるようサポートし、国内外の観光客に向けた、野生動物や自然保護の発信拠点とする取り組みです。
地域の伝統習慣も尊重した、この取り組みが重要な理由は、住民の生計向上にも役立ち、持続可能な観光業をより広げる効果が期待できる点です。
そのため、WWFではワークショップや家庭訪問を通じ、ホストファミリーの方々と、集客のアイデアや宿泊者向けの料理教室、水回りの設備の改善や清掃方法など、さまざまなノウハウを分かち合う活動を続けています。
地域住民の皆さまや、WWFインドの仲間たちが真剣に取り組む様子を見る中で、私はこうした活動が、ユキヒョウをはじめとする野生動物の保全にそれがつながっていること、そして、そこで日本の皆さまのご支援が大切に役立てられていることを実感しました。
温かいご支援を本当にありがとうございます。
この活動を支えるため、今後もさらなるユキヒョウ保全プロジェクトへの貢献に努めていきたいと思います。
今後も引き続き、活動へのご理解とご支援を、よろしくお願いします。