インドネシア初のASCブラックタイガーが消費者へ届きます
2019/04/25
2017年8月、インドネシアで初めて、ボルネオ島・北カリマンタンで、ブラックタイガー(エビの一種)養殖業が、ASC認証を取得しました。
ASC認証は、自然環境や労働者・地域社会に配慮した養殖業を認証する、国際的な認証制度です。認証を取得した水産物には、緑色の、養殖版・海のエコラベル「ASC認証」ラベルが付けられます。
このASC認証を取得したブラックタイガーが、2019年3月、コープデリの宅配サービスで販売が開始されました。
養殖場のある北カリマンタンは、テングザルをはじめ多様な野生生物が生息する豊かな自然が広がる場所。私たちもその海と森の保全を目指すプロジェクトに取り組んできた現場です。
特に、海の保全活動では、開発により失われたマングローブの再生や水質の調査、労働環境の整備などを実施。さらに、地域の養殖業を持続可能なものに転換することを目指してきました。
その中で実現した、ASC認証の取得は、プロジェクトの大きな成果です。
そして、生産者を含む関係者の努力によって、持続可能な水産物がまた一つ、消費者の手にわたる商品となったことはとても嬉しいことです。
次の世代もその次の世代も、海の恵みである水産物をずっと食べ続けていくためには、生産現場の改善だけでなく、消費者が海の環境に配慮する意識を持ち、それにつながる水産物を選ぶ行動が大切です。
消費者の皆さんが、ASC認証ラベルを目印に、水産物を選んで食べることが、海の環境や労働者・地域社会に配慮した養殖業、そしてその生産者を応援することにつながるのです。
緑色のASC認証ラベルを見つけたら、環境とはたらく人・地域を守りながら育てられた水産物の味を楽しんでみてください。(自然保護室 滝本)